部品がなくてクルマの修理ができない! ちょっとした破損が命取り!? パーツ不足の現状とは
純正パーツが手に入らなかったらどうする?
パーツ交換が必要な修理だとして、純正パーツの入手が難しい場合はどうしたら良いのでしょうか。
「新品の補修部品が在庫切れの場合、中古品(リサイクルパーツ)や機械的なパーツはリビルド品などを探すことになります。
これも年式やグレード、形状などが合えば使用可能ですが、必ずしも在庫があるとは言い切れないため、パーツが出てくるまで数か月待つこともあります」(F整備士)
中古品(リサイクルパーツ)は、いわゆる廃車となった車両から使えるパーツを取り外したもの。必ずしも状態が良いとはいえず、細かい傷や変形しているものもあるそうです。
また、中古品(パーツ)と混同されがちなのが「リビルド品」です。こちらは中古パーツがベースながら、洗浄や修理を施して新品に準じるレベルで使用可能にしたパーツのことです。
「中古品を使うメリットは、新品パーツで交換するより修理の費用を抑えることができることでしょう。また研磨や再塗装しなくても使用できる場合は、当然ながら作業時間の短縮にもなります。
ただし外装部品などは、新品の補修部品でも中古品でも1台ごとのコンディション(経年や日光などによる色褪せなど)が違うため、『色合わせ』と呼ばれる再塗装が必要なことも多いです」(F整備士)
しかし前述したように、中古パーツが必ずしも入手できるとは限りません。その場合は修理を待つしか方法はないのでしょうか。
「どうしても入手が難しいパーツなどは、ほかのクルマのパーツを加工して使ったり、外装部品も補強やパテなどを活用して補修することもできます。そのぶん作業時間と費用はかかってしまいますが。
ただし、バンパーなどは箇所によっては非常に薄くできていたりして補修できないケースもあります。そういった場合は、社外品のエアロパーツなどで対応できるかを検討していただくこともあります」(F整備士)
「また最近の運転支援システム搭載車などは、バンパー内にセンサーなどを埋め込んでいるものも増えており、一概に修復できるとも言い切れないのが現状です。
センサーなしでも10万円以上するバンパーもあるので、くれぐれもバンパーを破損しないように注意しつつ運転したほうが良いでしょう」(F整備士)
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補修部品の在庫切れは古いクルマでは良くあることで、パーツの欠品で補修できず、クルマを手放してしまう人もいるようです。
このようにちょっとしたミスでクルマを破損させてしまい、パーツ不足で修理できないということにならないためにも、これまで以上に慎重で安全な運転が求められます。
サンバー乗りで多いのが尻バンパー(鉄製)の凹みですよね。軽くぶつけても凹んだままで見栄えが悪いですが、何故か皆さん似たような凹み方をして仲間意識が芽生えます。
既に在庫がないようなので社外品になるけど、鉄板ペラペラだから開け締めくらいでも歪むよ?とか言われて凹んだままです。直ぐに直せば良かったのですが、今やったら内側が錆びてるので多分、引っ張ったらバリバリっと千切れるでしょうね。
昔ながらのウレタンバンパーなら熱湯ぶっかけるだけで戻るけど、今の車は初撃を吸収しやすいようにせんべい並みに脆いですからね。