もう「辰巳ジャンプ台」って呼ばないで! 話題の首都高PA「速度抑制ハンプ」はどうなった? 現状の対策とは

本来の意図は「速度抑制ハンプ」だが…SNSでは「辰巳ジャンプ台」として認知…首都高の見解は?

 1月19日頃に辰巳PAのハンプが設置されて間もなく2か月が経過しようとしています。この2か月の間、筆者は何度か辰巳第一PAを訪れていますが、ジャンプ台で加速するクルマはまだまだ存在します。

 この状況に対して首都高はどのような対策を講じているのでしょうか。首都高速道路株式会社 経営企画部 広報課に聞いてみたところ、回答を頂きました。

ーー 辰巳PAの段差設置(通称辰巳ジャンプ台)から1か月以上が経過しました。いまだに、ジャンプしようと速度を上げて通過するクルマが後を絶たないようですが。

 一部の利用者による悪質な暴走行為や迷惑行為に対して、お客さまの安全確保と沿道にお住まいの皆さまへの騒音対策の観点から、PA内での速度を抑制する方法として段差を設けたものであり、状況をみつつ、警察と連携して対策をとっていきたいです。

辰巳第一PAに掲出されている速度抑制バンプのアナウンス(撮影:加藤博人)
辰巳第一PAに掲出されている速度抑制バンプのアナウンス(撮影:加藤博人)

ーー 速度を上げて通過するクルマに対して何かしらの警告/取り締まり/注意喚起は行っているのでしょうか。

 PA内は一般のお客さまが歩行する箇所であり、運転者さまには道路交通法に基づく安全運転義務の観点から、徐行で走行頂くのが適切と考えており、警察と連携して対策をとっていきたい。

ーー 3月3日に辰巳を訪れた際、入口に新しく「段差注意」の掲示が設置されていたように思いますが、これもジャンプ台対策の一環でしょうか。

 その通りです。PA内は一般のお客さまが歩行する箇所であり、運転者さまには道路交通法に基づく安全運転義務の観点から、徐行で走行頂くのが適切と考えています。

 より一層の注意喚起として2月26日に「段差注意」や「徐行」の表示等を設置しました。

辰巳第一PA入り口右側には「出口段差あり」と大きな電光掲示板も設置された(撮影:加藤博人)
辰巳第一PA入り口右側には「出口段差あり」と大きな電光掲示板も設置された(撮影:加藤博人)

※ ※ ※

 現在は入口から出口まで約120mの車路部分には「徐行」「徐行」「徐行」と大きく書かれた路面標示が設置されています。

 また、辰巳第一PA入り口右側には「出口段差あり」と大きな電光掲示板も設置されています。

 ちなみに、「PA出口から本線に合流するんだから、加速しないとダメなのでは?」と考える人もいますが、辰巳第一PAでは異なります。

 辰巳第一PAの出口から9号深川線に入る場合、段差(ジャンプ台)部分から深川線にはいってしばらくは車線変更を禁止する黄色線が続きます。

 黄色線が消えて最終的に本線に合流する白い破線になるまの距離は約200m。この間にゆっくり加速していけばよいので辰巳PAの段差部分は徐行でも問題ないといいます。

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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