まさかのトヨタ「ノア“SUV”」あった!? ドデカな室内で「車中泊」も超余裕! まるで“宇宙船”な「ノア アクティブ クロス」とは

2015年秋に開催された第44回東京モーターショーで、トヨタ関連会社のトヨタ車体は、人気ミニバン「ノア」をベースにしたクロスオーバーのコンセプトモデル「ノア アクティブ クロス」を公開しました。時代のトレンドに先駆け登場していたSUVテイストの斬新なミニバンを改めて振り返ります。

SUVブームの今こそ市販化に期待したい「ノア」クロスオーバーモデル

 昨今SUVテイストを加えたクロスオーバーモデルが人気を集めていますが、ミニバンのSUVモデルはほとんど見当たりません。しかしミニバンを数多く手掛けるトヨタ関連会社のトヨタ車体は、時代のトレンドに先駆け2015年に「ノア アクティブ クロス」を参考出品していました。
 
 今こそ市販化を期待したい、斬新すぎるSUVミニバンを紹介します。

今見ても「斬新」すぎ! SUVテイストのトヨタ「ノア」コンセプトカー「NOAH ACTIVE CROSS(ノア アクティブ クロス)」[第44回東京モーターショー2015参考出品車]
今見ても「斬新」すぎ! SUVテイストのトヨタ「ノア」コンセプトカー「NOAH ACTIVE CROSS(ノア アクティブ クロス)」[第44回東京モーターショー2015参考出品車]

 トヨタ「ノア」は、兄弟車「ヴォクシー」とともに2001年にデビュー。従来モデルの「タウンエースノア/ライトエースノア」が商用バン共有のFR(後輪駆動)プラットフォームだったのに対し、新開発のFF(前輪駆動)プラットフォームとなるなど、全てを刷新して誕生しました。

 2022年1月にフルモデルチェンジした現行型で4代目となります。

 生産は一貫してトヨタ関連会社のトヨタ車体が担当。開発についてもトヨタとともに参画するなど、密接な関係にあります。

 今回紹介するコンセプトカーのノア アクティブ クロスは、2014年1月にフルモデルチェンジした先代(3代目)ノアがベースです。

 トヨタ車体が2015年8月に創業70周年を迎えたことを記念し、2015年秋に開催された第44回東京モーターショーへ出展された参考出品車(コンセプトカー)のうちの1台でした。

 コンセプトは「都会での洗練されたアーバンライフと、自然の中での開放されたアクティブライフに対応した 乗り込んだ瞬間からトキメキと笑顔が広がる7シータークロス」。

 外観は、ホワイトをベースにSUVテイストのシルバー加飾で仕立てた未来感あるスタイル。バックドアのガーニッシュ部にはキャリア機能も備え、スキー板などを収納できます。

 ハイルーフ化されたうえ、足回りもリフトアップされたことで、かなり大柄に見えるノア アクティブ クロスのボディサイズは、全長4760mm×全幅1740mm×全高2040mmです。

 ベースの3代目ノアが全長4695mm×全幅1695mm×全高1825mm(標準ボディ)で、比べてみると全長と全幅はそこまで大きくあまり変わっていませんが、+215mmの全高の違いや、デザインの斬新さなどと相まって、かなり堂々とした印象に映ります。

 室内もホワイトをベースにした明るい印象。ハイルーフ化に加え、大型のガラスルーフを追加したことで、解放感があります。

 さらに助手席とセカンドシート(2列目席)を床下収納。サードシートも壁面と一体化し収納させることで、広大な室内空間が誕生するのも見どころ。ここにベッドを置けば、広大な車中泊スペースとしても有効活用できそうです。

 後部には可動式フレキシブルスロープを備え、大きな荷物の収納に役立つほか、テーブル機能も併せ持つといいます。

※ ※ ※

 2023年の今でも十分に通用するオシャレなデザインが目をひくコンセプトカーのノア アクティブ クロス。

 アウトドアブームの盛り上がりと共に、注目度も上昇中なSUVジャンルだけに、現行型ノアに同様のクロスオーバーモデルが追加されれば、人気を集めることになりそうです。

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