約860万円の日産「フェアレディZ」がなぜ存在? 7代目刷新で人気沸騰の240台限定車… 新車超え「Proto Spec」が米で落札

アメリカのオークションに日産「フェアレディZ(海外名Z)」の特別仕様車「Proto Spec(プロトスペック)」が登場し、新車価格を上回って落札されたといいますがいくらになったのでしょうか。

まさかの新車価格を超えた!? 限定車「Proto Spec」とは

 日産「フェアレディZ(海外名Z)」の特別仕様車「Proto Spec(プロトスペック)」がアメリカのオークションに登場しました。
 
 240台限定となる希少性の高い個体は、新車価格を上回って落札されたといいますがいくらになったのでしょうか。

なぜ新車価格より高いの? 日産「Z(北米仕様)」のプロトスペック(Proto Spec)がオークションに登場した((c)Bring a Trailer)
なぜ新車価格より高いの? 日産「Z(北米仕様)」のプロトスペック(Proto Spec)がオークションに登場した((c)Bring a Trailer)

 フェアレディZは、日本国内ではもちろんのこと、アメリカや、ヨーロッパでも多くのファンが注目を集める、日産の名車といえる1台です。

 7代目となる現行モデルは、2021年8月18日にアメリカで世界初公開され、世界中から大きな注目を集めました。

 特に歴代のフェアレディZのデザインを部分的に取り入れている斬新なデザインは多くのファンの間でも話題となりました。

 ボディのシルエットは「S30型」のデザインを連想させる部分もあり、テールランプも同型のモデルや「Z32型」からインスピレーションを得たようなデザインが特徴的です。

 インテリアも過去のフェアレディZから進化を遂げ「GT-R」の開発から培ったノウハウを活かしたホールド性とフィット感を向上したシートを採用。ほかにも、3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)がドライバーが見やすい位置に設置されており、運転をより楽しむための工夫がされています。

 最高出力405ps(298kW)、最大トルク475N・mの新開発3リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTと9速ATを用意しています。

 そんなフルモデルチェンジを果たしたフェアレディZですが、日本とアメリカで各240台限定生産となる特別仕様車「プロトスペック」が存在します。

 当モデルは、イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンのボディカラーのエクステリアに加えて、専用カラー(チタニウムゴールド)のレイズ製19インチアルミ鍛造ホイールや、4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを装備しています。

 通常モデルと異なるポイントは、エクステリアにとどまらず、インテリアも特別仕様へと変更されています。

 インテリアには、本革・スエード調ファブリックコンビシート(イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントライン)などを採用するとともに、インストパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッドなどに専用カラーステッチを施しています。

 そんなプロトスペックの北米仕様が、アメリカのオークションにて出品されました。

 当モデルは左ハンドル車両として販売されており、走行距離はわずか531kmと新車同様のコンディションを保っています。

 これに加えて、定期点検記録簿も付帯しており、中古車としては文句なしの状態です。

 また、外装には傷ひとつなく、イカズチイエローのペイントが輝くように磨き上げられています。

 エンジンルームも綺麗な状態で維持されており、発売時と同様の純正パーツが装着されていることがうかがえます。

 さらに、付属品もすべてついており、同じモデルのミニカーまでも付属しています。

 このプロトスペックの新車価格はアメリカで5万5000ドル(約750万円)ですが、今回のオークションでは6万3000ドル(約860万円)で落札され、新車価格を上回る値段での取引が決定しました。

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