全長6m超え、トヨタ 「最大級モデル」の実車が凄い!高級SUV並の豪華内装採用「タンドラ」 どんな特徴がある?

トヨタ「タンドラ」は、2022年に3代目にフルモデルチェンジしました。日本でも並行輸入で購入出来ますが、どんなクルマなのでしょうか。

実は日本でも購入出来る…トヨタ新型「タンドラ」とは

 北米はトヨタにとって重要な市場のひとつですが、そのラインナップの中でも特に重要なモデルがフルサイズピックアップトラック「タンドラ」です。
 
 2022年に3代目にフルモデルチェンジし、同年の「北米トラックオブザイヤー2022」では、第二次選考の6台に選ばれましたが、タンドラとはどんなクルマなのでしょうか。

ド迫力顔のトヨタ新型「タンドラ」の実車が凄かった!(取材協力:アップル岩槻インター店)
ド迫力顔のトヨタ新型「タンドラ」の実車が凄かった!(取材協力:アップル岩槻インター店)

 今やトヨタの北米戦略車は多彩ですが、フルサイズピックアップトラックは重要なカテゴリーです。アメリカの自動車市場では、常にフルサイズピックアップトラックが販売台数ベスト3までを占めるほど、人気のカテゴリーなのです。

 1990年代、その市場にトヨタは「T100」というモデルで挑みましたが、ライバルメーカーのモデルよりもボディサイズが小さく、非力だったため敗退。

 ライバルに対抗すべく満を持して投入にしたのが、2000年に発売された初代タンドラです。しかし、初代も排気量が小さかったために不振で、ようやく2代目でビッグ3(GM/フォード/クライスラー)の造るモデルに対抗できる車格とスペックになりました。

 2020年代に入ると、北米向けのピックアップトラックは「ゴツ顔」となり、パワーユニットはダウンサイズターボとハイブリッドの時代に入ります。

 この流れに沿って登場したのが、3代目タンドラです。「テクニカルマッスル」をコンセプトにしたエクステリアデザインは、ライバルであるフォード「Fシリーズ」やシボレー「シルバラード」にも負けない大迫力なもの。

 搭載されるエンジンは、「i-Force」と名付けられた3.5リッターV型6気筒ツインターボと、「i-Force MAX」という名の3.5リッターV型6気筒ツインターボ+モーターの2種類です。

 組み合わされるトランスミッションは10速ATですが、シーケンシャルシフトモーモードやアップヒル/ダウンヒルシフトロジック、TOW(牽引)/HAUL(運搬)ドライビングモードを備えた先進機構です。

 パワートレーンは2WDと4WDが用意されています。4WDのトランスファー切り替えはスライド式スイッチで行い、イージードライブを可能にしました。

「TRD Pro(HVのみ)」と「TRDオフロードパッケージ」の4WD車には、トヨタ「ランドクルーザー」譲りのマルチテレインセクレクトやクロールコントロールが標準装備。またリアディファレンシャルギアを電子的にロックする機能が、悪路走破性を向上させています。

 注目すべきはサスペンション。ピックアップトラックと言えば、前後リジッドアクスル式で、特にリアは積載荷重を考えてリーフスプリングを使うのが、これまでのスタンダードでした。

 しかし、新型タンドラはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアにはマルチリンク(車軸式)サスペンションを採用しました。

 ちなみにリアサスペンションはエアサスで、自動/手動でレベルコントロールができるだけでなく、路面状況によって減衰力を自動制御。

 前後に高級車なみのサスペンションを採用したことにより、大幅な乗り心地の改善とスタビリティの向上を実現しています。

 このような形式のサスペンションの採用を支えているのは、シャシ剛性の大幅な改善です。

 シャシ全体に高強度スチール+アルミニウムを採用し、クロースメンバーもサイズアップ。従来よりも剛性が上がったことによって、サスペンションにかかるボディや積載物の荷重を分担しています。

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