2023年2月28日、ホンダと広州汽車の中国合弁会社「広汽本田汽車」（以下、広汽ホンダ）は、新型モデル「インテグラ ハッチバック」の発表会を広州で開催し、同時に発売を開始しました。

　かつて日本でも販売されていたスポーティなクーペ／セダンに名付けられていたことで馴染みの深い「インテグラ」の車名ですが、中国では2021年12月に発表された新型ミドルサイズセダンにこの名がつけられており、今回発売されたハッチバックモデルはその派生車種として登場した形になります。

「LEAD THE TIDE（潮流をリードする）」をテーマに開催された新型インテグラ ハッチバックの発表会では、同車がターゲットとするトレンドの最先端を走る若者たちに新鮮で特別な体験をもたらすため、新車の発表とともに新しいファッションブランド「INTEGRA LABEL（インテグラ レーベル）」も同時にリリースされ、ファッショナブルな新型モデルの魅力を引き立てました。

　ホンダは、新型インテグラ ハッチバックを「ファッショナブルなパフォーマンスクーペ」と位置づけており、5ドアハッチバックでありながらボンネットやウエストラインを低く構えた最新トレンドのデザインを採用したことで、まさにクーペさながらの流線型スタイリングを実現しています。

　さらに3眼式のフロントLEDライトやリアの貫通型LEDテールライト、大口径の2本出しクロームメッキマフラー、18インチのアルミホイールなどを装備し、ボディとキャビンを上下別色にするツートンカラーも選択可能。エクステリア全体から個性的でスポーティなモデルであることを強く主張しています。

　もちろんスポーティな要素は外観にとどまらず、走行性能においても高められており、ハッチバック専用に設計されたショートサスペンションによって低重心・軽量化。1415mmというスポーツカー並の低車高を実現しました。

　これにより車両全体の状態がより明確にステアリングに伝わり、クルマとの一体感が高められたことで、スポーツカーのような運転の楽しさをもたらすとホンダは説明します。

　さらに、新型インテグラ ハッチバックは3種類のトランスミッションユニットを用意した珍しいモデルでもあります。

　ガソリン車には、スポーツカーファンに人気の6MT搭載したモデルに加え、クルマを運転する楽しさと使い勝手の良さを高次元で融合したCVTモデルを用意。

　中でも6MTモデルはホンダの伝統的なパフォーマンスモデルであるインテグラの走りの楽しさをそのまま継承しており、人とクルマが一体となったスポーツカーに匹敵するドライビングを味わえます

　ホンダ独自の第4世代i-MMDハイブリッドシステムを搭載したe:HEV車は、電気式e-CVTと2つの駆動モーターを組み合わせることで、走行距離可能と静粛性などの価値においてワンクラス上の走りを実現しているといいます。

　新型インテグラ ハッチバックのボディサイズは、セダンモデルと共通の全長4689mm×全幅1802mm×全高1415mm。

　新型インテグラ ハッチバックのキャビン空間は、セダン版と同等の居住性を備えつつ、リアシートを分割可倒式とすることで実用性を向上。リアシートを両方倒すことで最大440リットルの容量を確保しました。

　もちろん安全性能においても抜かりなく、堅牢な車体構造に加えてホンダ独自の安全運転支援システム「Honda SENSING」を搭載し、全10個のエアバッグを標準装備しています。

　快適装備には、新世代コネクテッド技術「Honda CONNECT 3.0」や12 BOSEオーディオ、スマートフォンのワイヤレス充電、インテリジェントキーレスエントリーシステムなど、ターゲットとしたトレンドに敏感な若者に求められるスマートな装備を数多く備え、スタイリッシュな雰囲気をさらに高めています。

　これらの高剛性、低重心、軽量ボディ、運転性能、快適な空間、高い安全性などのあらゆる価値を持ち合わせたことで、新型インテグラ ハッチバックは若年層に向けたモデルの水準を、新たな高みへと押し上げるとホンダは説明しています。

　新型インテグラ ハッチバックの価格は、ガソリン車（6MT）が15万8900元（約313万円）からで、e:HEV車が18万2900元（約361万円）からです。