常磐道「最高110km/h」に引き上げ 対象は候補区間より短い茨城の約30km 全国で5例目

茨城県内の常磐道の一部区間で、最高速度規制が110km/hに引き上げられます。

桜土浦IC~岩間IC間で引き上げ

 茨城県警は2023年2月27日、県内を走る常磐道の桜土浦IC~岩間IC間約30kmで、3月28日10時から最高速度規制を110km/hに引き上げると発表しました。

最高速度110キロの標識(イメージ)
最高速度110キロの標識(イメージ)

 対象となるのは法定の最高速度が100km/hである大型乗用自動車(大型バス等)、中型乗用自動車(マイクロバス等)、特定中型貨物自動車を除いた中型貨物自動車(車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満)、準中型自動車、普通自動車、排気量125ccを超える自動二輪車です。

 一方で大型貨物車やトレーラーなどは、80km/h規制が維持されます。

 常磐道の最高速度規制をめぐっては、2020年に警察庁が120km/hへの引き上げ候補区間として柏IC~水戸IC間約71kmを挙げていました。

 しかし検討の過程で、圏央道と交差するつくばJCTや北関東道と交差する友部JCT付近は車線変更が多いことから除外したといいます。

 高速道路の最高速度引き上げは、東北道の花巻南IC~盛岡南IC間や新東名高速の御殿場JCT~浜松いなさJCT間、東関東道の四街道IC~成田JCT間、東北道の岩槻IC~佐野藤岡IC間に続き、全国で5例目です。

 茨城県警は、「必ずしも110km/hで走行しなければならないことではありません。運転にあたっては、十分な車間距離を保ち、進路変更する際は、進路変更しようとする車線の安全確認を確実に行うとともに、交通状況や天候、運転技能、健康状態などに応じた安全な速度で走行してください」としています。

【地図】最高速度110km/hの区間を地図で見る(10枚)

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