ダイハツ新型「ムーヴ」はいつ登場? ロッキーの最新システムでライバルに差がつくか フルモデルチェンジの鍵となるのは
ダイハツの軽トールワゴン「ムーヴ」は、現行の6代目登場からすでに8年が過ぎています。フルモデルチェンジした新型はどのようなクルマになるのでしょうか。
前回の全面刷新から8年経過
軽ハイトワゴンの「ムーヴ」はダイハツの人気車種ですが、現行モデルの登場からすでに8年以上が経過しています。近い日にフルモデルチェンジが来るのでしょうか。
初代ムーヴは、軽の限られた規格サイズの中で背を高くし、室内空間を拡大するという新しいコンセプトで注目を集めたスズキ 初代「ワゴンR」の対抗馬として1995年に登場。その後、人気を集めてダイハツの看板車種に成長し、1998年、2002年、2006年、2010年と3~4年周期で順調に代を重ねてきました。
最後のフルモデルチェンジは2014年12月です。この時、ムーヴの伝統的な特徴の1つでもあった横開き式のバックドアは廃止され、現行6代目から跳ね上げ式に変わっています。
2014年以降、このようにムーヴには大きな動きが見られませんが、一方で2016年には現行の6代目ムーヴから派生する形で女性ユーザーを意識した両側スライドドアの「ムーヴキャンバス」が誕生。しかも2022年7月には2代目へとフルモデルチェンジを果たしました。
ムーヴからすれば、後から来たキャンバスに追い越された格好です。これまでの周期を踏まえると、ムーヴはいつフルモデルチェンジしてもおかしくない段階に来ているといえます。
SNSなどの噂によれば、7代目へのフルモデルチェンジは2023年の秋から冬という予想がありますが、真偽のほどは定かではありません。
ダイハツは、新世代型のプラットフォーム「DNGA」(Daihatsu New Global Architecture)を開発し、2019年以降の軽自動車やコンパクトカーに採用しています。
軽スーパーハイトワゴンの4代目「タント」をはじめ、コンパクトSUV「ロッキー」や軽SUV「タフト」、そして2代目ムーヴキャンバスなどです。
7代目ムーヴも、これらに続く形でDNGAを導入する可能性があります。DNGAの導入によって車両の重量軽減と高剛性化、操縦安定性向上などが期待されます。
また、ハイブリッドモデルの追加も考えられます。
ダイハツは2021年11月、新開発のシリーズ式ハイブリッドシステム「eスマートハイブリッド」を小型車の「ロッキー」(兄弟車のトヨタ「ライズ」含む)で採用しています。
これは、日産「e-POWER」のようにエンジンを発電のみに使用し、その電気でモーターを回して走るというものです。中低速の多い市街地の移動にはこのeスマートハイブリッドが適しているといい、ダイハツによると、ロッキー搭載のeスマートハイブリッドの発進時加速度はターボの約2倍といいます。
現状で採用されているのはロッキーとライズのみですが、発表時にダイハツは、小型で低価格に抑えられるシステムのため、eスマートハイブリッドは「小さな車に適したハイブリッド」であるとし、軽自動車への採用も示唆していました。
ライバルのワゴンRにはマイルドハイブリッド車があることも踏まえると、今後、看板車種のムーヴにもeスマートハイブリッドが搭載されるかもしれません。
このほか、新型ムーヴのトランスミッションは、CVTにギアを組み込んで効率向上を図ったD-CVTの採用や、車線から出ないようハンドル操作を支援する車線逸脱抑制制御機能などを加えた最新の安全運転支援システムの搭載も考えられます。
ライバル車のワゴンRも、2017年を最後にフルモデルチェンジが途絶えたままです。軽ハイトワゴンを代表する2車種の進化に期待がかかります。
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