トヨタの「1億円超えスポーツカー」の反響は? 世界が認める「2000GT」どんな国々が注目しているのか
1967年から1970年まで生産・販売されたトヨタ「2000GT」に対して、近年では1億円超えのプライスタグがつけられていると話題を呼んでいます。今回は、ドイツの中古車市場で約1億2000万円の個体が発見されました。
トヨタ 2000GTが1億円超え! 世界に337台の超希少車!
日本の自動車史に名を残すトヨタ「2000GT」は、多くのファンを持ち、近年では非常に高価格で取引されていると話題を呼んでいます。
1967年から1970年にかけて337台が生産・販売された2000GTは、1億円を超える価格で販売されるケースもめずらしくありません。そんな希少価値が極めて高い2000GTが、現在ドイツで販売されています。
今回発見された個体は、ドイツのクルマの仲介販売を専門とする「Bastian Voigt Collectors Cars GmbH」が海外の中古車流通サイト「Classic Trader」に出品しているものです。
この2000GTは1967年式の右ハンドル車となる個体で、走行距離は2万2765キロと記録されています。エクステリアカラーである純正のペガサスホワイトは、完璧に磨き上げられ、傷ひとつない状態です。
インテリアカラーはブラックに加えて、センターコンソール部分はウッドが使用されており、インテリア全体が驚くほど良好なコンディションで保たれています。
そんな極めて良好なコンディションにあるこの2000GTですが、どのような背景でドイツで販売されているのでしょうか。出品者は次のように話します。
「私たちの2000GTは2013年に日本からイギリスへ輸出された個体です。
前オーナーはクラシックの日本車が好きな人で、世界で見ても生産国の日本に良好な個体が多かったことから、日本から輸入したようです。
そこから2016年に、現在ドイツに住むオーナーの手に渡りました。この方もまた日本車が好きな方です。この2000GTは生涯、大切に管理されてきています」
また、現在も世界各国からこの個体に関する問い合わせが寄せられているようで、問い合わせがある国について次のように話しています。
「嬉しいことに、私たちは全世界から問い合わせを受けています。
ほとんどがヨーロッパ圏内ですが、アメリカやアジアからも、このクルマに対して興味を示す人が多くいます」
これに加えて、出品者は2000GTの取引価格は完全に別格であると話します。
「販売価格の観点から見ると、2000GTは完全に別格で、他の日本車とは比べ物にならないでしょう。
これよりも高く売られる日本車は、私が知る限りレクサス『LFA ニュルブルクリンクエディション』だけです。
あのクルマは市場にまったくと言って良いほど出回らないことが理由だと考えられます。
一方で、直近で成約された2000GTは2023年2月にパリで買われた個体でした。
その個体は68万ドル(約9200万円)と他と比べると安い値段でしたが、あの個体はエンジンが取り替えられていたと聞きました」
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このように、世界的にマニアが多くいる2000GTが、1億円超えのプライスタグがつけられ、取引されることはめずらしくありません。
そのなかでも、このドイツで販売されている個体のように、オリジナルコンディションを保っているか否かで、取引価格がさらに上がるようです。
今回の個体はなんと驚きの77万9640GBP(約1億2480万円) で出品されており、現在も販売されています。
エンジンはYAMAHA製なのだから、車名はYAMAHA2000と名付けた方が良かったのではと思う!