安価な「過走行車」って実際どう? 古い低走行車の方が実はヤバい!? 中古車購入で見るべきポイントとは
中古車は、走行距離や使用環境などによって車両ごとにコンディションが異なります。状態の良い中古車をできるだけ安く手に入れたいと思うのは当然ですが、手ごろな価格の車両のなかには走行距離が10万kmオーバーの、いわゆる「過走行車」があります。過走行車は購入して大丈夫なのでしょうか。
安さが魅力の「過走行車」購入して大丈夫?
状況が改善したとはいえ、半導体不足が続いており、新車の納期が遅れ気味です。新車がすぐに手に入らないことから、すぐに乗れる中古車に人気が集中しています。
中古車は1台ごとにコンディションが異なるので、状態の良さを優先すべきか、それとも安く購入することを優先させるかで悩む人もいるでしょう。
中古車は、ボディの傷の有無や内装のヘタリ具合、駐車環境による紫外線のダメージの蓄積なども加味されるため、1台ごとに価格が異なります。
そんな中古車のなかには走行距離が10万kmを超えた、いわゆる「過走行車」と呼ばれるものがあります。走行距離が多いぶん、中古車相場より安く販売されることが多いのですが、故障などのリスクを考えると手を出しにくいのも事実。
過走行車は購入して大丈夫なのでしょうか。都内の中古車販売店オーナーN氏に聞いてみました。
「過走行車に関しては、内外装の痛み具合と定期的なメンテナンス記録があるかが、大丈夫かどうかの大きな判断材料になるでしょう。
また『修復歴アリ』の場合も安い価格設定になりやすいのですが、どんな原因でどこの部位がどの程度修復されたのかを必ずチェックするべきです。逆に走行に影響のないパーツの軽度な修復のみであれば、お買い得ともいえます」
N氏は「すべての過走行車が決して悪いわけではない」といいますが、「ただし」と条件がつくようです。
「程度の判断基準では、走行距離だけでなく年式も重要です。同じ車種なら年式が新しいほうがやはり全体の劣化具合も少なく、メンテナンスもしやすくなります。
ある程度年数が経っている低年式の低走行車はお得に感じやすいのですが、長期間乗られていなかったのであればメンテナンスが必要です。むしろ『新しい過走行車』のほうが、『遠距離通勤のために走行距離が増えてしまった』というケースもあるので、メカニカルトラブルは出にくいかもしれません」(中古車店オーナー N氏)
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過走行車とは逆のパターンで、10年落ちなのに走行3万km台といった具合の「低走行車」というものもあります。一見状態が良さそうに感じられ当然ヘタリも少ないように思われるのですが、逆に定期的なメンテナンスすらされていないことも。
クルマは走行するほどに劣化してしまうのは仕方のないところですが、かといって乗られていなければ大丈夫というものでもなく、正常に機能するためには適度な走行とメンテナンスが必要とされるのです。
確信犯的に7年落ち10万キロ超のnbox、ディーラーのアウトレットで売出してたのを購入。毎日50キロ通勤で使用してたらしく距離は延びてますがメンテもされており今のとこトラブルなし。ただタイミングベルトやウォーターポンプはそろそろなんで早めの交換しようかと、あとショクはすかすかなんでやはり交換したいですね