2023年にトヨタ「ランドクルーザー70」が日本市場で復活するのではないかという話がさまざまなメディアやSNSで話題となっています。
　
　多くのファンが待ち望んでいるランクル70ですが、復活するとなればどのようなデザイン＆スペックで登場するのでしょうか。またユーザーが期待する部分とはどのようなものなのでしょうか。

　日本を代表するオフロード4WDと言えば、やはりトヨタ「ランドクルーザー」をおいて他にはありません。

　ランドクルーザーがどういうクルマかを知らなくても「ランクル」の名前は聞いたことがあるという人は多いのではないでしょうか。

　ランクルの源流は、陸上自衛隊（当時は警察予備隊）の制式車両を決めるトライアルに参加するため開発された「トヨタジープBJ型」というクルマでした。

　しかし、自衛隊は三菱「ジープ」を採用したため、結局民生用に方針転換。ランドクルーザーという名前を付けて、20系が発売されました。

　以後、40系、50型（50はボディバリエーションが1種類のため型）、60系、70系、80系、100系、200系、300系、さらにプラドとその系譜が伸びていきます。

　なかでも40系と70系は絶大な人気を誇り、未だに中古車市場では高値で取引されている状況です。

そんなランクル70系は、2014年の誕生30周年を機に、期間限定で「GRJ76K（バン）」と「GRJ79K（ピックアップトラック）」が発売され、当時一大ムーブメントになりました。

　しかし、エンジンは4リッターV型6気筒ガソリンエンジンの1種類のみで、しかも1ナンバー登録であったことから、ファンでもなかなか敷居が高いモデルとなってしまったのです。

　またかつての70系のようにボンネットが前に向かって絞った形状ではなく、加えて角形ヘッドライトであったことから、オールドファンの間では物議を醸したクルマでもありました。

　しかし、あれから9年が経つ今でも70系を熱望するファンは多く、中には海外から並行輸入した車両を高値で購入するファンもいるくらいです。

　70系待望論が高まる中、2023年になってにわかに70系再販の情報が広がっています。

　2024年は70系発売40周年を迎えるため、これを機会に再販するのでは…という期待が高まっているからです。

　さらに2022年、70系の大きな市場のひとつであるオーストラリアにおいて、76（バン）がマイナーチェンジしました。

　エアバッグなどの安全装備を充実させた他、側突安全性の向上のためにフレームを強化しました。

　さらに、フロントのデザインも大きく様変わりし、丸目に見える異形ヘッドランプや大型パワーバルジを付けた新造形のボンネットを採用し、往年の70系を彷彿させるデザインになっています。

　オーストラリア仕様の76は、4.6リッターディーゼルターボエンジンを搭載しており、ユーロ5適合で環境性能にもマッチしたものになっています。

　もちろん、この大型ディーゼルユニットは海外向けのため、日本に導入される見込みは低いと思われます。