クルマ定番「金エンブレム」が絶滅寸前!? ホンダ車にオプションあっても「黒エンブレム」が圧倒的人気な訳
クルマの手軽なカスタマイズとして人気のエンブレム交換ですが、かつては金のエンブレムを装着したクルマをよく見かけたものの、最近は減っているようです。金のエンブレムはどうなっているのでしょうか。
かつて定番だった「金のエンブレム」どこいった?
かつては金のエンブレムを装着したクルマを見かけることがよくありました。なかでも、セダンやミニバンなど、フロントとリアのメーカーロゴや車名ロゴを金色に付け替えることが流行っており、ドレスアップの定番となっていましたが、最近は昔ほど見られなくなりました。
金のエンブレムはどこへいってしまったのでしょうか。
金エンブレムは、メーカーによって異なりますが「ゴールドエンブレム」といった名称で純正アクセサリーパーツとしてラインナップされており、トヨタや日産、ホンダなどが純正アクセサリーとして取り扱っていました。
金のエンブレムについて日産の販売店スタッフは1990年代に流行っていたといい、車種としては「シーマ」「セドリック」「グロリア」などのオーナーで、40代男性を中心に人気があったそうです。その後、地味に売れ続けるパーツでしたが次第にほとんど売れなくなり、いまでは廃盤になったとされています。
トヨタの販売店スタッフは「現在販売しているモデルでは、おそらく金色エンブレムはオプションとして取り扱っていないと思います」といいます。
トヨタは金のエンブレムをオプション設定していないものの、高級ミニバン「アルファード」に金のエンブレムを装着した特別仕様車「S タイプゴールド」を設定。
2代目アルファードから設定されているもので、同モデルでは「S タイプゴールド/S タイプゴールド II」をラインナップ。現行の3代目アルファードでは「S タイプゴールド/S タイプゴールド II/S タイプゴールド III」と、通算で5モデルを数える、アルファードの定番ともいえる人気モデルになっています。
ホンダはどうでしょう。ホンダの純正アクセサリーを開発・販売するホンダアクセスに聞いてみると、いまでも金のエンブレムをオプション設定しているものの、現在は別のエンブレムが人気を高めていることがわかりました。それは黒いエンブレムだといいます。
同社は前後の「H」マークと車名ロゴをセットにした「ブラックエンブレム」という商品を販売。
このブラックエンブレムが用意されるモデルは多岐にわたり、「フィット」「ヴェゼル」「ZR-V」「CR-V」「N-BOX」「N-WGN」に加え、「アコード」「シビック」「インサイト」「S660」「N-ONE」「N-VAN」「フリード」に設定されています。
このうち、フィット、ヴェゼル、ZR-V、CR-V、N-BOX、N-WGNには金のエンブレムも設定されるのですが、車種数でみると、ブラックエンブレムを設定するほうが多くなっていることがわかります。
ホンダアクセスの担当者は、「ゴールドエンブレムよりもブラックエンブレムの人気がかなり高くなっています。フィット、CR-V、ヴェゼルではブラックが9に対してゴールドが1、N-BOXやN-WGNでもブラックが約7割を占めています」といいます。
かつては金のエンブレムがホンダ車の定番ともなっていましたが、いまではブラックエンブレムを装着する人が大多数となっているのです。
ブラックエンブレムに関してSNSなどでは、「引き締まって見える」「高級感がある」「純正のシルバーが安っぽいので黒に変えた」などデザイン重視で取り入れている人がいる一方、「黒にすることでHマークが目立たなくなる」「ボディが黒なので夜になるとエンブレムが付いていないように見える」といった「目立ちたくない」という声も。
目立ちたくないという人にとっては金のエンブレムよりのブラックのエンブレムのほうが好都合ということでしょう。
ホンダのブラックエンブレムは約1万円という価格で購入できることから、手軽にできるカスタマイズとして、金のエンブレムに代る新たな定番アイテムとなっているようです。
金バッチなんてヤンキーが好きな代物。
こんなものをつける人間はバカだろう。