新型セレナの斬新「スイッチ式シフト」じつは「日産の狙い通り?」 シフトレバー廃止でも「心配なし」といえる理由

強いインパクトに思わず反応したらそれは「日産の狙い通り」!?

 そして、スイッチのシフトは「日産としては初」となりますが、世界初ではなく、他メーカーではすでに広く採用されているのです。

 日系メーカーでいえば、ホンダが数多くの量産モデルで採用しています。

「すっきりとした見た目」と「わかりやすい操作性」が実現された日産 新型「セレナ」の先進的なインパネまわり
「すっきりとした見た目」と「わかりやすい操作性」が実現された日産 新型「セレナ」の先進的なインパネまわり

 日産よりも大ぶりですが、ホンダでは「ホンダe」「ステップワゴンe:HEV」「Z-RV」「シビックe:HEV」のシフトは、すでにスイッチ式(ボタン式)になっています。

 海外メーカーでも、スイッチのシフトは、それほど珍しいものではありません。ダイヤルとして回すタイプのシフトスイッチも存在します。

 近年、こうしたスイッチ式シフトが増えたのは、クルマの電気制御の進化が理由となります。いわゆる「バイ・ワイヤ」技術です。

 トランスミッションというギアを、リンクで物理的につないで操作するのではなく、電気的にスイッチで操作できるようになっているのです。

 トランスミッションをリンクで物理的に操作するには、どうしても操作レバーの配置に物理的な制約が生じます。一方スイッチなら、どんな場所にも配置することができるのです。インテリアのデザインの自由度が一気に高まることになります。

 そうしたインテリアデザインの自由度を活かしたのが、今回の「セレナ」のスイッチシフトです。

 日産が新型「セレナ」の発表時に行ったプレゼンテーションでは、スイッチシフトのことが「先進感」「すっきりとした見栄えのよさ」と説明されていました。

 プレスリリースにも「すっきりとした見た目」と「わかりやすい操作性」だとあります。シフトをスイッチにしたことで、「先進感」や「すっきり」「わかりやすさ」が演出されているというのです。

 確かにツルツルのセンターコンソールに並ぶスイッチという見た目は、インパクト大でした。だからこそ、「それって、大丈夫なの?」と心配になってしまったわけです。

 しかし、冷静になって考えれば、心配になるほど強い印象を残すことができたということ。これこそ、日産の狙いだったのでしょう。

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5件のコメント

  1. 体で覚える大きな動作が、安全性に大きく寄与しています。押しボタンでは、何ら経験も熟練度も身につかない。矢張りメカニック的なシステムのほうが融通が利きます。過剰な便利さの追求は無用と感じます。そもそも何のメリットあるのかが不明です。

  2. 横並びで隣だと確認しないと結構間違える。
    完全にボタンを離さないととっさの時の操作を誤るし、ボタンで慣れれば確認しないで操作するだろうな。
    設計、製作者サイドも心理学や操作の工学とかきっちっと学習して設計しているのかね?
    プリウスミサイルからセレナミサイルになるのでは?

    • 人間は間違える生き物です。
      それはシフトの種類関係なく。
      スイッチボタンを押し間違えても、ちゃんと制御ができてれば、セレナミサイルになるようなことはありませんよ。

    • 咄嗟のシフト操作をするのってどういう場面?ATでそんな場面無いでしょう。
      走行中、人が飛び出てきたら咄嗟にPやRに入れようとするって事?さっぱり分からん。

  3. 普通のATでも操作時にパネルを見ずに大きく視線を落として左手を見る人がいますが、本来はタッチタイピングと同じで感覚で操作する物ですよね…

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