上信越道下り「10か月間」昼夜1車線規制 “トンネル大手術”で路面隆起に対抗

トンネル補強工事に伴い、上信越道下りで10か月の長期にわたり昼夜連続車線規制が実施されます。

12月22日までの平日に実施

 NEXCO東日本長野工事事務所は2023年1月27日、上信越道下りの松井田妙義IC~碓氷軽井沢IC間で、およそ10か月間にわたり昼夜連続の車線規制を実施すると発表しました。

 理由は高岩山トンネル(群馬県安中市)の補強といいますが、長期にわたりどのような工事が行われるのでしょうか。

上信越道下りの高岩山トンネル((C) Google)
上信越道下りの高岩山トンネル((C) Google)

 車線規制が実施されるのは、2023年2月27日から12月22日までの平日です。一部日程を除き、基本的に月曜朝6時から金曜夜18時まで昼夜連続で実施されます。

 なお、土休日や、ゴールデンウィークや夏休みなど混雑が予想される一部の平日は除きます。

 区間は、下りの松井田妙義ICから碓氷軽井沢ICまでのうち、高岩山トンネルを含む約3kmです。走行車線か追越車線のいずれかの通行が規制され、1車線になります。

 NEXCO東日本によると、高岩山トンネルでは、地山の膨張によりトンネルに過度な力がかかっており、路面の隆起や損傷が発生。

 このため同トンネルでは、「インバート」を設置する工事を進めています。

 インバートとは、トンネル底面を逆アーチ状に接合したコンクリートのことです。こうすることでトンネルがより強いリング状となり、下から押し上げようとする圧力にも対抗して沈下や変状を防ぎます。

 工事は、トンネルの路面を掘削し、底面を補強するインバートを設置し、その後、埋め戻して舗装します。

 なお、工事期間中には、車線規制により最大5km前後の渋滞が予測されています。NEXCO東日本は「対象区間をご利用予定のお客さまにおかれましては、ご利用時間帯の変更や時間に余裕を持ったご利用をお願いします」と呼び掛けています。

【図】車線規制の区間マップとトンネル補強工事の図解を画像で見る(10枚)

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