なぜ2500万円の「80スープラ」現れた!? 艶黒の極上内装がスゴい! 高額価格のワケとは
映画「ワイルド・スピード」シリーズの影響や円安による割安感を背景に、海外における1990年代国産スポーツカーの人気が急速に高まっており、当時の新車価格を大きく超えるプライスタグが付けられることもめずらしくありません。トヨタ「スープラ(A80)」もそんなモデルのひとつです。
2500万円!? 極上個体のスープラ、その中身とは?
世界中で根強い人気を持っている「A80」型のトヨタ「スープラ」。
中古車相場が年々上昇傾向にあるなかで、アメリカでは約2500万円という驚きのプライスタグが付けられた個体が販売されています。
映画「ワイルド・スピード」シリーズの影響や円安による割安感を背景に、海外における1990年代国産スポーツカーの人気が急速に高まっています。
そのなかで、とくに人気の高いモデルについては、当時の新車価格を大きく超えるプライスタグが付けられることもめずらしくありません。
1993年から2002年にかけて販売されていたスープラ(A80)もそんなモデルのひとつです。
80スープラとして知られるこのモデルは、1993年の発売開始時点における新車価格は306万円と、当時のトヨタのスポーツカーラインナップのなかでは高価格帯ではあるものの、多くのユーザーの手が届きやすい価格で販売されていました。
2002年に生産終了して以降は、ごく一部の極上個体や有名チューナーによるチューニングカーをのぞいて、全体的な相場はゆるやかに下落していきました。
しかし、現在ではめずらしい3リッター直列6気筒エンジンによるパワフルな走りや、独特のスタイリング、そして「ワイルド・スピード」の主人公が所有するクルマであることなどの理由から、日本はもちろん、北米や欧州のファンからも根強い人気を誇っていました。
さらに、近年の「ネオ・クラシック」ブームなどが追い風となり、現在では日本国内で流通しているほとんどの個体が400万円以上の価格となっています。
そんななか、スープラのメイン市場のひとつであったアメリカでは、約2500万円という、スーパーカー並みのプライスタグが付けられた驚きの個体が登場しました。
ミシガン州プリマスにある「Vanguard Motor Sales」が出品したこのスープラは、1995年式の北米仕様のもので、希少な「エアロトップ(タルガトップ)」モデルです。
走行距離は3万6000マイル(約57936km)と、日常的に使用されていたものであることがうかがえます。
このスープラの内外装のコンディションを見ると、まるで新車当時の状態がそのまま維持されているかのように思えるほどです。
たとえば「アルパイン・シルバー」に彩られた外装には、目立つキズなどはまったく見られず、純正のアロイホイールの状態も良好です。
ブラックレザーがあしらわれた内装も、外装同様に優れたコンディションが保たれています。
前後のシートはもちろん、センターコンソールはグローブボックス、さらには純正のオーディオシステムなど、ほとんどのものが当時のままの状態を維持しています。
心臓部には、「名機」と称される3リッターツインターボエンジン「2JZ-GTE」が搭載され、これにゲトラグ製6速MTが組み合わされます。
もちろん、各機関系や足回りの状態も抜群であり、非常に優れた整備状況であることがわかります。
このスープラは、2023年1月27日現在、18万9900ドル(約2475万円)の値で販売されています。
いくつかの要因が重なっているとはいえ、新車価格の数倍もの値段となっているのは、やはりバブルが起こっているということなのかもしれません。
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2022年11月にイギリスでおこなわれたオークションでは、2002年式のスープラが6万9000ポンド(約1110万円)で落札されています。
一方、2021年6月にアメリカでおこなわれたオークションでは、「A80」型のスープラ55万ドル(約7150万円)で落札され話題となりました。
しかし、このスープラは「ワイルド・スピード」シリーズに登場するものを精密に再現したレプリカであるため、特殊なケースではありますが、スープラ人気の高さを示しているといえそうです。
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