高級「レクサスタクシー」なぜ導入? 「乗り心地良い」けど「維持費高すぎ?」 法人で初採用した事業者の声は
「レクサスタクシー」は維持費高い? 導入のデメリットは?
2017年に法人タクシーとして初めてレクサスを導入したという国産自動車交通ですが、車両自体が大型で重く、さらに装備が充実している高級車は一般的に維持費が高くなる傾向にありますが、導入・運行に際し、デメリットはあるのでしょうか。
荻野氏はレクサスタクシーのデメリットとして以下のように話します。
「やはり『狭いところに行くと大変』という声は聞きますね。レクサスにもいくつかの車種はありますが、後席にお客さまを乗せることを考えるとどうしても中型セダンタイプになってきます。
コンフォートやジャパンタクシーなどの(5ナンバー)サイズに慣れていると、お客さまの指定するルートが狭い道だったりすると大変です。
また、壊れると高い点も気になるところですが、突然エンジンがかからなくなったりする他の車種とくらべて変な壊れ方はしないので、総じて気にはなりません」
利用客からルートの指定があればその道を通らざるを得ませんが、現在運行中のレクサスESのボディサイズは全長4975mm×全幅1865mm×全高1445mmと、国産車としては大きい部類に入るため、路地などに入ると取り回しはしづらいようです。
また、大きいデメリットと考えられる導入・運行に関する費用はどうなのでしょうか。
ジャパンタクシーでは新車価格(消費税込)は333万8500円からなのに対し、レクサスESでは602万円からと、購入費用はかなり高額となります。
その上、ジャパンタクシーを始めとするタクシー専用車では、安価なLPガスを燃料として使いますが、ESは通常のガソリン車となっています。
これに関して荻野氏は「レクサスはたしかに導入の費用は高く、燃料代もLPガスとくらべて倍にはなります。しかし、通常の車両より売り上げがいいので、導入・維持費用の高さは気になりません」といいます。
利用客からの高い支持がデメリットを補完するようで、やはりレクサスタクシーの価値は利用客にとって高いことがうかがえます。
さらに、乗務員からの評判もよく、レクサスタクシーを導入する目的であったサービスの質改善と労働環境の向上は果たせているのかもしれません。
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国産自動車交通ではレクサスGS・ES以外にも、トヨタの高級ミニバン「アルファード」も導入しており、こちらもレクサス並みの高評価を得ているといいます。
今後も高級車によるタクシーがどれほど登場していくか、期待が高まります。
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