今冬一番の寒波襲来! ディーゼル車は「軽油の凍結」に注意! 温暖地でも備えは必要? 注意したいケースとは

ディーゼルエンジン車で使用される「軽油」は気温により凍結することがあり、寒冷地では凍結しづらい性質のものが流通しています。では比較的温暖な地域でも「凍結しづらい軽油」を用意しておく必要はあるのでしょうか。

 2023年1月24日から26日にかけて、この冬一番の強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に大雪となるほか、太平洋側の平地でも積雪のおそれがあると予報され、注意が呼びかけられています。
 
 全国的に冷え込みも強くなると予想されていますが、気温が低いときはディーゼル車の燃料である軽油の凍結に注意が必要です。

迫る寒波 ディーゼル車は「軽油の凍結」に注意が必要
迫る寒波 ディーゼル車は「軽油の凍結」に注意が必要

 一般的なクルマの燃料には主に「レギュラーガソリン」「ハイオクガソリン」「軽油」が存在します。

 そのなかでも、ディーゼルエンジン車に使用されるのが軽油ですが、低温環境にさらされると凍結する恐れがあります。

 軽油の凍結について、石油元売会社の担当者は過去の取材で次のように説明しています。

「軽油には、含まれる成分にワックスが存在するため、低温になると結晶が分離することがあります。

 この結晶が多いと、燃料ポンプのフィルターを詰まらせる原因となり、その結果エンジンが始動出来なくなる現象を『凍結』といっています。

 これを防ぐために地域と季節により凍結しないように製油所で数種類を作り分けて出荷しています」

 石油連盟のホームページでは、JIS規格により品質が定められており、5種類の軽油があることを示しています。

 軽油には「特1号」「1号」「2号」「3号」「特3号」の種類があり、数字が大きいほど凍結しづらく、もっとも凍結しづらいのは特3号です。

 石油連盟が掲載しているJISガイドラインを見ると、特3号は道南を除く北海道の1月から3月にかけて使用が推奨されており、次に凍結しづらい3号は、12月から3月までの北海道道南地域・中部地方山岳地域、また東北地方の1月から3月までのシーズンで使用が推奨されているようです。

 では、「10年に一度」ともいわれる寒波が近づいているなか、比較的温暖な地域などでは3号や特3号の軽油は流通しているのでしょうか。また、用意しておく必要はあるのでしょうか。

 石油連盟の担当者は、「寒波が近づいているとはいえ、これまでの傾向を見ても3号や特3号を販売されることはほとんどありません。これらの軽油は極寒地域へ優先的に供給されるためです。

 また、東京などでは氷点下10度以下の極低温になることは少ないので、神経質になる必要もないと思われます」

 じつは、1号や特1号などが通常使用される比較的温暖な関東や四国・九州地方でも、冬季のシーズンは2号軽油が推奨されており、実際に流通している軽油もこれらに切り替わっている可能性があります。

 そのため、強い寒波であったとしても、わざわざ3号や特3号などを調達しておく必要はないといえます。

 しかし一方で、温暖な地域で給油して、寒冷地に向かう場合は注意が必要です。

 先出の担当者は「温暖地域で給油して極寒地域に移動する際は、凍結のリスクがあります。そのため、現地で給油することが推奨されます」と話します。

 このような地域へ向かう際は、ガス欠にならない程度にタンクの燃料を少なめにしておけば、現地での給油時にタンク内が凍結しづらい燃料で満たされるため、凍結に対して備えておくことができます。

 強い寒波が近づいているなか、ディーゼル車でとくに気温が低い地域へ向かう際は、軽油が凍結しないように備えておきましょう。

※ ※ ※

 万が一軽油が凍結した場合には、気温が上がるのを待つかロードサービスに救援依頼するという方法が挙げられます。

 なお、ガソリン(レギュラー/ハイオク)は軽油とは異なり凍結することはないようです。

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