免許写真の背景色「青」じゃなくてもいい!? 意外と知らない「免許証のヒミツ!」 12桁の数字にも意味があった!
クルマを運転する際に必要な運転免許証ですが、じつは意外と知られていないことがあるといいます。どういった内容なのでしょうか。
免許証に隠された3つのヒミツとは
クルマを運転する際に必要な運転免許証(以下、免許証)ですが、じつは意外と知られていないヒミツがあるといいます。どういった内容なのでしょうか。
●免許証の「写真」
免許証の写真は。運転免許センターや警察署などで撮影するときに背景が青色であるケースが一般的であるため、青色でなければいけないと思っているかもしれません。
しかし、じつはこの背景の色に関しては特段の決まりがありません。
運転免許証の写真は、写真サイズや撮影方法など一定の条件を満たしていれば、自分で撮影した写真を持参して使用することが可能です。
警視庁のウェブサイトでは、免許写真の判断基準として「縦3センチメートル×横2.4センチメートル」とサイズが決められているほか、「無帽(宗教上又は医療上の理由がある場合を除く。)、正面、上三分身、無背景」「申請前6か月以内に撮影したもの」などの条件があります。
示されている条件には背景色に関して指定がないため、人の後ろにカーテンや壁の模様などが写っていない無背景のものであれば、背景の色は好きな色を選ぶことができるのです。
最近では、背景色をピンクやオレンジ、白色など青色以外の背景色を選ぶ人も少なくないようです。
ただし、背景が顔の輪郭や衣類などと同化している場合は不適正な写真と判断されるため、自分で写真を持参する場合には撮影の注意点をよく確認しておくことが重要です。
●免許証に書かれた「12桁の数字」
免許証の真ん中より下の部分に「番号」と書かれた項目があり、そこには12桁の数字が書かれています。
これら12桁の数字から、実はいろいろなことを読み取ることができます。
最初の1、2桁目は運転免許を初めて取得した都道府県です。東京都なら「30」、大阪府なら「62」などと地域によって番号が決まっています。
次に、3、4桁目は運転免許を初めて取得した西暦の下2桁を表しています。
たとえば1992年に免許を取得していれば「92」、2011年ならば「11」といった具合です。
5から10桁目は各都道府県公安委員会が管理している、免許の交付年ごとの一連番号です。
ちなみに、インターネット上では「学科試験の点数を表している」といわれることもありますが、これについてはまったく根拠のないウワサです。
11桁目はチェックデジットと呼ばれる数字です。特定の計算式で算出されるため、免許証の偽造を防止する目的があるといわれています。
最後12桁目は運転免許証の再交付回数を表しています。免許証を1回紛失して再交付されると、数字が「0」から「1」に変わります。
●免許証の裏面にある「備考欄」
引っ越しなどで住所に変更があった場合、免許証の裏面にある備考欄に「令和○年○月○日」「新住所:△△~~」「□□公安委員会」のように住所変更を届け出た日付と新しい住所が記載されるほか、変更手続きをした都道府県公安委員会のハンコが押されます。
では仮に、次回の免許更新までの数年の間に引っ越しを繰り返し、免許証の備考欄が埋まってしまった場合はどうなるのでしょうか。
「新しい免許証を発行するの?」といった声が聞かれることもありますが、そのような場合は新しい備考欄のシールや紙が上から貼り付けられ、新しいシールや紙に変更事項が書き加えられます。
さらに、さまざまな事情から前住所の記載が必要な場合には、手続きの担当者に申告すれば新しい備考欄に前住所と新住所を併記してもらうことも可能です。
これら一連の手続きは運転免許センターや管轄の警察署で簡単におこなえるため、たとえ備考欄が埋まってしまっても心配する必要はありません。
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クルマを運転する人なら持っている免許証ですが、上記の3つについて意外と知らないという人も多いかもしれません。自身の免許証をじっくり見てみるとほかにも知られざる「ヒミツ」を見つけることができるかもしれません。
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