福島の海沿い復興幹線「浜街道」2月に毛萱工区開通 広野から富岡まで1本に

福島県が整備を進めてきた県道391号広野小高線の「毛萱(けがや)工区」が、開通を迎えます。

県道広野小高線の2.8kmが開通へ

 福島県の太平洋沿いを走る県道391号広野小高線のうち、広野町から富岡町にかけての約17.2kmの区間が、2023年2月26日15時に全線開通を迎えます。どのようなルートなのでしょうか。

富岡町内で整備が進む県道391号広野小高線(画像:福島県)
富岡町内で整備が進む県道391号広野小高線(画像:福島県)

 県道391号広野小高線は、福島県の広野町から太平洋岸を北上し南相馬市に至る延長約58kmの道路です。通称「浜街道」といい、やや内陸の国道6号とほぼ並行しています。

 このうち広野町から楢葉町を経て富岡町に至る約17.2kmの区間は、1997年度に事業着手。2011年の東日本大震災では津波や原発事故により甚大な被害を受けましたが、被災地域の復興道路として整備が進み、すでに14.4kmが供用されています。

 今回開通するのは、「毛萱(けがや)工区」で最後まで残っていた富岡町内の2.8kmの区間です。廃炉作業が進む福島第二原発の脇を通り、JR常磐線の富岡駅付近までつながります。

 ここがつながることで広野町から富岡町までの事業区間約17.2kmが全線開通します。

 福島県は「一連の区間が開通することで、安全で円滑な通行が可能となり、沿岸部における交流や地域間連携が一層図られ、産業の再生や観光の振興につながるなど、浜通りの復興を力強く後押しするものと期待されます」としています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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