日産校が「フェアレディSUV」を世界初公開! 斬新デザインにお父さん感激! 「売って欲しい」の反響多い学生作のカスタムカーとは
毎年さまざまなカスタムカーがお披露目される東京オートサロンですが、2023年には日産の専門学校が手掛けた「フェアレディZ SUV」なるモデルが話題となりました。
日産校が「フェアレディSUV」を世界初公開! お父さん感激な斬新デザインに感激! 「売って欲しい」の反響多い学生作のカスタムカーとは
SNSなどでも話題となっていた「フェアレディZ SUV」が東京オートサロン2023で初公開されました。
SUV化されたフェアレディZとはどのようなモデルなのでしょうか。
このフェアレディZ SUVこと「フェアレディX」を製作したのは日産京都自動車大学校です。
日産は全国に自動車専門学校(栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校)を展開しており、京都校はそのひとつです。
フェアレディXは、京都校カスタマイズ科が製作しており、同校の広報担当者は次のように話しています。
「京都校 カスタマイズ科の拘りは『自主性を育てる』『時間管理の徹底』『人の事を考え行動できる』この3本柱で学生を育てています。
また作品(製作車両)も自分達の作りたいクルマを作るのではなく、ターゲットユーザーを設定、年齢・場所・服装などを想像し、チームで話し合いをおこない製作しており、自分達の想いが世の中の思考と合ったときの喜びを学ぶ。これが京都校カスタマイズ科の強みです」
こうした強みを活かして活動しているカスタマイズ科ですが、東京オートサロン2022では日産「ムラーノ」をベースに日産「シーマ」の顔を採用した「シーマSUV」が話題となりました。
今回の東京オートサロン2023では、同じくムラーノをベースに2022年に発売されたフェアレディZのフロントフェイスを採用したクロスオーバーSUVです。
見た目は、赤みがかったオレンジ色ボディが印象的でボンネットの一部やルーフをブラックアウトした2トーン仕様です。
フロントには、フェアレディZの特徴的なフロントグリルや初代モデルからオマージュしたヘッドライトを装着しているため、正面から見ればフェアレディZのままですが、細かく見ていくとボンネットはロングノーズではありません。
またサイドビューも滑らかなシルエットではなく、リアから見てもフェアレディZならではクーペスタイルではない塊感のあるムラーノのボディとなっています。
フェアレディZとムラーノを組み合わせてフェアレディXを製作した経緯について、担当する学生は次のように話しています。
「フェアレディZのSUV化が決まったときにフェアレディZの横幅などに合うサイズのベース車両候補としてムラーノが上がりました。
大変だった部分は造形です。フェアレディZとムラーノでは当然体高もボディラインも違うためフェンダーの形状や体高を合わせるのにクラスのメンバーで必死に考え、全員が汗を流しました」
また、完成した際の感想や東京オートサロン2023のブースに展示したユーザーの反響については、次のように話しています。
「やってる間はめっちゃしんどかったけど、完成したのを見たらそんなしんどさなど吹き飛びました。色々と苦労した分、完成した時のクオリティに満足がいきました。来場者からは『かっこいい』、『実際に欲しい』、『売り出して欲しい』といったコメントを本当に多く頂きました。
『お父さん世代には優雅で豊かな人生』というコンセプトが『すごくささった』、『まさにその通り』 といってもらえてコンセプト作成のときに設定したターゲットカスタマーの気持ちを狙い通り捉えられていて嬉しかったです」
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なお、今回の東京オートサロン2023のブースでは愛知校が製作したセドリック顔のミニバンとなる「セレナ もくもくキャンパー」も展示されていました。
さらに大阪オートメッセ2023では京都校が製作した「アイムマーチ」を出展する予定だといいます。
良くできている。元のデザインがそこまでスポーツカー然としたものではないだけにこうしたカスタムはありかと、ジャガーEペース的な存在としてムラーノより断然良いと思う。専門学校生の手によるものとしてはクオリティーも高そう。いや、いいです。