雪対策「ワイパー立てなくていい」は本当? 出来ないクルマも存在「 立てる意味」はある? 冬の定番法の真意はいかに
昔から積雪地にでは駐車時にワイパーを立てておくことが推奨されます。しかし、最近のクルマではワイパーを立てづらい仕様もありますが、現在のワイパー事情はどうなっているのでしょうか。
「雪国ではワイパーを立てろ」はいまも通じる?
2022年-2023年の冬シーズンはすでに新潟県において、大雪によるクルマの立ち往生が発生しました。
予報では、日本海側を中心にこうした大雪が何度か降るとされています。立ち往生した時への備えも大切ですが、大雪に見舞われたときに安全に走行することも大切です。そうしたなかで、昔からいわれる「雪の時はワイパーを立てろ」という話はいまも通じるのでしょうか。

降雪時の走行で考えたいのは、視界の確保。
チラチラと降る程度の雪なら問題はありませんが、次々と降ってくるような大雪や、暴風を伴った地吹雪などでは視界の確保が困難になります。
そのため、降雪地帯へのドライブには、スノーワイパーの装着がマストとなります。
スノーワイパーは、ワイパーフレームがゴムカバーで被覆され、ワイパーゴムも通常よりも幅があり、柔軟性のあるものが使われています。
またカー用品店などには、ワイパーゴムにシリコンなどで撥水処理した商品も出ています。
こうしたスノーワイパーは、低温下でもゴムのしなやかさが失われることなく、同時に可動部が凍結しないため、しっかりと窓ガラスの雪をはらうように考えられています。
しかし、このワイパーブレードを付けていれば、必ず良好な視界が確保されるわけではありません。
前述の通り、降雪にはいろいろな状態がありますし、雪質もさまざま。それ見極めながら、ワイパーを動かす必要があります。
乾いた雪の場合はワイパーを間欠状態で作動させても問題はありませんが、みぞれや湿雪の場合は連続作動が望ましいといえます。
ただし、湿った雪でワイパーを動かし続けると、窓ガラス下部に集まった雪が固着してしまうことも。
こういった場合は、面倒でも手で取り除くか、寒冷地仕様に装備されているワイパーデアイサーをONにしましょう。
窓ガラスに雪が付着すると、内外気温の差で曇りが発生する場合がありますが、こうした場合にデフロスター/デフォッガーを強く利かせるのも、ケースバイケースになります。
外気温があまりに低いと、溶けて水滴になった雪が凍結するからです。
また大雪の場合も、水滴が新しい雪によって冷やされ、粒状の氷になってガラスに付着することがあります。
降雪時はできるだけデフォッガーを使わず、曇り止めスプレーなどで対策した方が、クリアな視界が得られると思います。
ガラスに氷が付着すると、簡単に手ではらうことができないので、専用のスクレパーか、ない場合は不要なプラスチックのポイントカードで掻いてやると、簡単に氷の膜を除くことができます。






















