雪対策「ワイパー立てなくていい」は本当? 出来ないクルマも存在「 立てる意味」はある? 冬の定番法の真意はいかに

最近のクルマはワイパーが立てられない? どうすればいい?

 さて、降雪地帯で一晩駐車をするといったケースにおいては、ワイパーをどうしておくのが正解なのかを悩むと思います。

 かつては、“雪国ではワイパーを立てて駐車しておけ”といわれたものですが、昨今ではいろいろな説が飛び交っています。

 しかし、これもそのときの気象条件によって異なってくると思います。

 比較的暖かい地域から降雪地帯に入った場合や、湿雪・みぞれが降っている場合は、ガラスに水滴が多数付着しており、これが朝方の気温低下で凍結。

 結果、ワイパーがガラスに張り付いてしまうことがあります。無理に剥がすと、ワイパーゴムが破れる恐れがあるため、ワイパーを立てておく習慣ができました。

 しかし、湿った大雪が降った場合はその圧力で、ワイパーフレームが曲がってしまうケースもあり、最近では必ずしもワイパーを立てるのは正解ではないといわれています。

最近のクルマではデザインや空力を意識してボンネット内部にワイパーが隠れていることがある
最近のクルマではデザインや空力を意識してボンネット内部にワイパーが隠れていることがある

 また、クルマに積もった雪を取り除くとき、ワイパーが立っているとスムーズに作業できないというデメリットも。

 ワイパーを立てるか立てないかは天気予報をチェックし、それで判断するのが賢明なのではないでしょうか。

 ちなみに筆者は、降雪地の駐車場に着いたら、吸水タオルで窓ガラスとワイパーの水滴をよく取り、フロントガラスカバーをかけて駐車しておきます。

 こうすることで、仮に大雪が降ってもサッと雪をはらうことができますし、ほとんどガラスが凍ることはありません。もちろん、ワイパーを立てておく必要もありません。

※ ※ ※

 ちなみに、最近のクルマは手ですぐにワイパーを立てられないモデルが多くなってきています。

 デザインや空力を考えてのことですが、こうしたモデルはエンジン点停止後数秒の間にワイパーレバーを操作するといったコマンドが必要です。事前にワイパーの立て方もチェックしておきましょう。

 なお、降雪地に行く前に窓ガラスやミラー、ヘッドライトの油膜をよく落として、撥水剤を塗布しておくと、フロント回りの凍結を防止することができます。

 さらに、ワイパーゴムの汚れをウエスで拭いておくと、雪が降ってもクリアな視界を確保することが可能です。

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Writer: 山崎友貴

自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。

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