店から借りたトラックで事故遭遇、どうする? 意外に保険未加入の場合も! ホームセンターで見かける光景とは

万が一事故を起こしてしまったら、どうなる?

 このように、ホームセンターの無料貸し出しトラックには任意保険がかけられていないことが多いようです。

 しかし、任意保険がない場合でも強制保険である自賠責保険は付いているはずです。

 自賠責保険とは、交通事故による被害者を救済するため、加害者が負うべき経済的な負担を補てんするもので、すべてのクルマに加入が義務付けられています。

 自賠責保険の補償は、死亡の場合最高3000万円、後遺障害の場合最高4000万円、傷害の場合最高120万円です。

 ただし、死亡させてしまったり重度の後遺障害を負わせてしまったりした場合、自賠責保険では足りません。また、物を壊してしまった場合は、その修理代は補償されません。

もし無料貸出中のトラックで事故を起こしたら…どうなる?
もし無料貸出中のトラックで事故を起こしたら…どうなる?

 こういったことを考えると、自分のクルマに任意保険をかけて「他車運転危険補償特約」を付けるのが良さそうです。

 他車運転危険補償特約とは、他人のクルマを臨時で運転して事故を起こしてしまった場合、自分の保険の対人賠償や対物賠償、車両保険などを使うことができるものです。

 そのため、ホームセンターの無料貸し出しトラックで事故を起こしてしまった場合も、自分の保険を使うことができ、自己負担を軽減させられるようです。

 ただし、駐停車中は補償対象外となっており、当て逃げされたりトラックを盗難されたりした場合補償を受けることができないため、気を付けたほうが良さそうです。

 また、貸し出しされているトラックを壊してしまい、修理している間の営業損害についても請求されることがあるかもしれません。

 ホームセンターの無料貸し出しトラックは便利ですが、利用する前には自動車保険の特約やホームセンターの貸し出し条件などを確認したうえで、細心の注意を払って運転する必要がありそうです。

※ ※ ※

 ちなみに、ケーヨーデイツーでは「運転免許証を所持している人に1時間の貸し出し」、ニトリでは「家具・お布団・カーペットなどを購入した人を対象に往復90分の貸し出し」と、各店舗によってさまざまな条件が設定されています。

 万が一トラックの無料貸し出しを利用したい場合は、事前に店舗の情報を調べておくのが良いでしょう。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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