トヨタ新型「カローラ」のパフォーマンス向上させた!? トヨタの新型“ハイブリッドシステム”欧州で生産開始

2022年12月19日、トヨタのヨーロッパ法人は、同社が開発した新型の第5世代ハイブリッドシステムの生産を欧州で開始しました。このシステムは新型「カローラ」に搭載されるようですが、どのようなシステムなのでしょうか。

トヨタ新型第5世代ハイブリッドシステム欧州で生産開始

 トヨタのヨーロッパ法人は2022年12月19日、新型の第5世代ハイブリッドシステムの生産を欧州で開始しました。

 同ハイブリッドシステムはトヨタ新型「カローラ」に搭載されます。

第5世代ハイブリッドシステムが搭載されるトヨタ「カローラ シリーズ」
第5世代ハイブリッドシステムが搭載されるトヨタ「カローラ シリーズ」

 トヨタの第5世代ハイブリッドシステムは、従来のハイブリッドシステムより電気モーターをより軽量、コンパクト、高出力化し、電気駆動比率を高めたシステム。

 エンジンとモーターの効率をそれぞれ改善した結果、クルマはよりパワフルになり、全体的な性能とドライバビリティが向上しています。

 1.8リッターエンジンモデルではCO2排出量が削減され、システム総合最高出力は140馬力を発揮。これによりカローラの0-100km/h加速は1.7秒短縮し、9.2秒となりました。

 今回この第5世代ハイブリッドシステムの生産を担うのは、トヨタモーターマニュファクチャリングポーランド(TMMP)とトヨタモーターマニュファクチャリングUK(TMUK)。

 TMMPでは、トランスミッションの電気部品であるMG1モーター、MG2モーターを生産、これらの製品とTMUKで生産する新型1.8リッターエンジンを組み合わせ、第5世代ハイブリッドシステムを構成しています。

 第5世代ハイブリッドシステム生産開始のため、ではTMMPでは7700万ユーロ(約109億円)、TMUKでは54万1000ユーロ(約7714万円)の新規投資がおこなわれ、7つの生産ラインをアップグレードしたといいます。

 新型の第5世代ハイブリッドシステムは、TMMPとTMUKでそれぞれ2018年と2016年から生産されていた第4世代システムに取って代わります。

 この間、TMEはハイブリッド技術への投資を加速させ、過去4年間で、トヨタのヨーロッパ全体の販売台数に占める電動化比率を30%から66%に増加させました。

 今回の生産開始について、トヨタのヨーロッパ法人の製造担当上級副社長のマーヴィン・クック氏は以下のようにコメントしています。

「トヨタの手頃な価格のハイブリッド車は、すべての人の二酸化炭素排出量削減を目指す欧州のマルチテクノロジー戦略において重要な役割を担っています。

 現在、TMMPとTMUKで生産されるエンジンとトランスミッションの70%と85%にハイブリッド技術が採用されており、これはトヨタのハイブリッド製品に対する顧客の需要がますます高まっていることを反映した結果です」

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