トヨタが「新型モデル」の実車披露!? 世界初公開直後にカスタマイズ仕様を発見! ポツンと置かれた「IMV 0」とは
タイ25時間耐久レースの会場で、12月14日に世界初公開された「IMV 0コンセプト レース仕様」の実車が公開されました。
世界初公開から2日後にカスタマイズされた実車がポツンと置かれていた
2022年12月17日・18日にタイで開催される「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」(以下タイ25時間耐久レース)の会場で、同月14日に世界初公開された「IMV 0コンセプト」のレース仕様車が公開されました。
2022年12月14日に「タイトヨタ60周年式典」がタイ・バンコクで開催され、同市場で将来的に発売する新型モデルとなる「IMV 0コンセプト」がお披露目されました。
IMV(Innovative International Multi-purpose Vehicle)とは、グローバルのユーザーに魅力的な商品かつ求めやすい価格で提供する「需要のある地域で生産」による供給体制を構築されたプロジェクトです。
2004年にスタートしたIMVは、ピックアップトラックとして「ハイラックス」のシングル/エクストラ/ダブルの3仕様に加えて、ミニバンの「イノーバ」、SUVの「フォーチュナー」が含まれています。
そのなかのモデルとしてタイでは「ハイラックス・ヴィーゴ」というモデルが販売されており、タイの「国民車」と呼ばれるようになっています。
このハイラックス・ヴィーゴのローンチの陣頭指揮を取ったのがトヨタの豊田章男社長で、次のように語っています。
「ハイラックス・ヴィーゴのローンチは私のキャリアのなかでとりわけ思い出深い経験であり、どのプロジェクトよりも、リーダーシップのあり方を学ぶ機会にもなりました。
この経験で多くを学ぶことができ、今の私があるのも、タイの皆さまのおかげです。
そこで、『お求めやすく、真にイノベーティブな新しいIMVピックアップトラックを、もう一度タイでつくろう』とお願いしました。
社内では、これを『IMV 0コンセプト』と呼んでいます」
式典でお披露目されたIMV 0コンセプトは、荷台部分を自由にカスタマイズできる仕様です。
自由にカスタマイズできることにより、レスキュー仕様やポリス仕様、フラワー販売仕様、アウトドア仕様、そして今回タイ25時間耐久レースで公開されたようなレース仕様など多様な用途に使うことのできるマルチモデルとなります。
基本的なコンセプトは、エクステリア&インテリア共に細かく分割された部品で構成されることで、破損した場所だけを交換することやインテリアを自分好みにカスタマイズすることが可能です。
今回のIMV 0 レース仕様は、式典でお披露目されたベース車とは異なる見た目で、ボンネットには「セーフティカー」と書かれています。
フロント部分では、黒い樹脂製部にけん引フック、さらにその下には空力を意識したようなフロントバンパーを装着。
足元にはスポーティなホイールにヨコハマ「アドバンネオバ AD08R」組み合わせているほか、サスペンションも専用の物を採用しているようです。
ルーフ部にはオレンジに光る横長のランプが配置され、セーフティカーとして重要なパーツも装着。
リアにもけん引フックを装着しているほか、もっとも印象的なのは赤い「TOYOTA」ロゴが貼られたダックテールスポイラーが荷台部分の後端に装着されていることです。
内装は、ほとんどの部分がカバーされているものの専用液晶メーターやいくつかのスイッチ類やキルスイッチ、アナログ式エアコンのスイッチがインパネに配置されているほか、運転席・助手席にバケットシートやロールケージも組まれています。
ボンネットを開けるとトヨタエンブレムもついたカバー付きのエンジンが搭載されており、このエンジンに6速MTが組み合わされています。
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また、会場には式典でIMV 0コンセプトと一緒にお披露目された「ハイラックスRevo BEVコンセプト」の実車も展示されていました。
フロントマスクがLD20ブリザードを思い出させる!