「タクシー」は“自家用車”として所有可能!? 意外と「頑丈」「便利」「安価」! 「違反」になる行為とは?

街中でよく見かける“はたらくクルマ”の筆頭といえば「タクシー」でしょう。そんなタクシーとして使用されていた車両を「自家用車」として乗る場合には、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。元タクシー車両を実際に所有する筆者が紹介します。

元タクシーを愛車に?

 タクシーといえば、都心部から郊外、観光地や地方都市に至るまで、全国津々浦々で重要な社会インフラを支える存在です。

 そして、過去から現在まで数多くの車種がタクシーとして活躍してきました。今回はそんな”タクシーあがり“の車両を実際に購入し、自家用車として所有している筆者(「わすことセンパイ」のセンパイ)が、タクシーを愛車にする際のメリットや注意すべき点などを解説します。

実際に筆者が購入したタクシー
実際に筆者が購入したタクシー

「タクシーといえばセダン」と言うイメージもひと昔前のことになりつつあります。

 トヨタや日産など、商用車として長らく販売を続けていた3ボックス形セダンの生産が終了したり、タクシーとして使用できる車両の規制が緩和されて以降、コンパクトからミニバンタイプまで様々な形状のタクシーを見かけるようになりました。

 また、夏季オリンピック・パラリンピック東京大会(東京2020)以降では、ユニバーサルデザインタクシー用として販売されているトールワゴンタイプのトヨタ「JPN TAXI」も都市部を中心によく目にするようになりました。

 それでも、まだまだセダンタイプのタクシーは健在であり、現役でタクシーとしての使命を全うしています。代表的な車種を挙げると、トヨタ「コンフォート」や姉妹車の「クラウンコンフォート」「クラウンセダン」、日産「セドリック営業車」「クルー」などがあります。

 特にコンフォートやセドリック営業車などは、タクシーだけに限らず教習車として使用している自動車学校も多かったため「初めてハンドルを握ったクルマはこの車種だった」と言う方も多いのではないでしょうか。

元タクシーの中古車ってどこで買う?価格は?

 さて、タクシーを自家用車として乗りたい場合、まずは車両を見つけるところから始めなければなりません。

 といっても、タクシーの中古車は個人の需要より事業者間での需要が大きいため、中古車販売の店頭にはそもそも並ぶ機会が少ないのが現状です。そのような場合は、業者オークションなどに出品される車両を中古車販売業者さんに直接探してもらう方法のほか、「ヤフオク!」などのインターネットオークションサイトや総合中古車検索サイトで掲載されている車両を見つける方法もあります。

 ちなみに筆者はインターネットオークション経由で事業者の方から直接落札しました。購入したのはトヨタ「クラウンセダン」です。

 価格は、車体の状態や年式でもちろん変動しますが、状態の良いもので100万円前後。通常50万円程で購入が可能です。安い場合10〜20万円台で入手可能な場合もあり、中古車の値段が著しく上昇している昨今の背景を鑑みると、比較的割安な値段で入手できると言えるかもしれません。

ざっと地球10周分!? 過走行でも大丈夫?

 中古車としてタクシーを買うと、まず驚くのはその走行距離です。毎日走り回っていたクルマなので、個人の所有車に比べれば必然的に走行距離が伸びるのは想像できるでしょう。

 タクシーが中古車として市場に出る場合、その走行距離は少なくとも10万km超え、下手をすると40万kmオーバーも珍しくありません。これは地球10周分の距離に相当します。

 筆者の愛車も、購入した時点で走行26万キロを超えていました。

 一般的なクルマならば、10万km超えというと、買い替えを検討するような一つの区切りになるような走行距離にあたりますが、タクシー向けとして生産されていた車両は、どれもハードな現場に耐えうる堅牢な設計になっており、故障率も低く、たとえ10万kmを超えていてもまず致命的なトラブルは起きにくい構造になっています。

 ただしこれは、日常的にメンテナンスがしっかりとなされていることが前提です。

 特にコンフォート/クラウンコンフォートシリーズなどは、40万km以上の走行にも耐えうる車両として設計されているというのですから驚きです。

 また、タクシーの中古車に共通していえることは、「運転席周辺の損傷が激しい」「小キズが多い」「ステッカーなどの貼り跡が残っている」ということです。

 やはりこれも“はたらくクルマ”ならではの症状で、この部分は実際にそのクルマが歩んできたヘリテージとして寛大に捉えることが重要になります。加えて、オーディオやナビ、オートエアコンなど、一般的に装備されている快適装備が無い場合が多いのも気になるポイントかもしれません。

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1件のコメント

  1. やっぱりjpntaxiのベースはシエンタなんかよりハイエースをベースにするべきです。

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