新型ミニバンは「車酔い」対策にホンキ!? 「セレナ」「ステップワゴン」それぞれ“酔わない”ための工夫とは
販売台数好調のホンダ「ステップワゴン」も「クルマ酔い」対策を徹底
日産の新型セレナに加え、クルマ酔い対策を講じているミニバンがもうひとつあります。
それが、ホンダ新型「ステップワゴン」です。2022年11月の販売台数では、ミドルサイズミニバンで1位を獲得するなど人気を集めているミニバンのひとつです。

ステップワゴンは2022年5月27日に発売され、現行型で6代目となります。
グレードはシンプルで親しみやすい「エアー」と、精悍でスポーティな印象の「スパーダ」の2グレードを基本構成とし、初代モデルに原点回帰したような箱型を強調したスタイリングや2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」搭載グレードを設定しているのが特徴です。
そんなステップワゴンも、ホンダ社内の乗り物酔い研究チームと共同開発を実施。
研究チームは乗り物酔い(クルマ酔い)について、乗員は前方が見えにくいと横を向くため、頭部をしっかり支えられないことが原因だと判明したといいます。
その結果を踏まえ、1列目から3列目にかけてのヒップポイントを徐々に高く設定する「エレベーション」を従来モデルよりも高低差を増やし、3列目シートが高い位置に設置。
さらに、3列目の乗員の視界確保のため、2列目シートの背もたれやヘッドライト形状を工夫したほか、水平基調のウィンドウ下縁・上縁が視野を安定させる効果を生むと説明しています。
3列目シート自体の形状も大幅に改善。ステップワゴンの特徴である床下収納形状であることは変えずに、シートクッションを最大21mm、背もたれ部を最大16mm厚くし、かつシート高さも45mm高くなることで、長距離でも疲れにくいシートを実現しました。
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家族や大人数を乗せる機会の多いミニバンでは、車高が高く揺れも多いために比較的クルマ酔いを起こしやすいといわれています。
しかし、これまでクルマ酔い自体にアプローチした設計を持つミニバンは多くはなかったため、ミニバンを検討しているユーザーからするとクルマ酔い問題に対し「気配り設計」が施されたセレナとステップワゴンは、ミニバンを選ぶ上で大きなアドバンテージといえそうです。
Writer: くるまのニュース編集部
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