新型ミニバンは「車酔い」対策にホンキ!? 「セレナ」「ステップワゴン」それぞれ“酔わない”ための工夫とは
家族連れユーザーから支持される人気のボディタイプ「ミニバン」。近年登場したモデルでは、よく起こる「クルマ酔い」対策がなされているものがあります。どのような対策が取られているのでしょうか。
「クルマ酔い」対策済みミニバンが2車種あった!
小さい子ども連れや家族の多いユーザー支持される人気のボディタイプ「ミニバン」。
大人数で乗ることができるのはもちろん、荷物もたくさん詰めて旅行などにも便利ですが、長距離を走ると「クルマ酔い」してしまう人もいます。
しかし、近年登場したミニバンではそんな「クルマ酔い」対策が施されたものがあります。
日産から2022年11月28日に発表された新型「セレナ」は、日産を代表するミドルサイズミニバンのひとつです。
今回フルモデルチェンジされた6代目は、初代から受け継がれてきた「BIG」、「EASY」、「FUN」の3つのコンセプトはそのままに、移動時の快適性を追求し、最先端技術の搭載や様々な機能の充実を図ったといいます。
その特徴のひとつに、「クルマ酔いのしにくさ」を挙げています。
新型セレナでは4つの角度からクルマ酔いを「科学」し、軽減する設計であると説明します。
まず、「嗅覚」面では新車特有の匂い、いわゆる「新車臭」を低減する素材を選定。
ディーラーオプションでは、車内の臭気を吸着する「脱臭フィルター」を設定するなど、クルマ酔いの原因のひとつとされる「匂い」の面からアプローチしています。
乗車時の「ストレス軽減」対策としては、2列目のシートベルトバックルを腹部前方を通るように装着する設計とし、お腹への圧迫を減らして酔いを和らげるようになっています。
さらに、クッションが受ける荷重を大きくすることで、前すべりを低減させ、シートベルトが身体に食い込みにくくなっているといいます。
また、一番の原因とされる「視覚刺激」では、2列目はもちろん3列目の乗員も外の景色を見られるように2列目中央部のシートが大きくスライドする「スマートマルチセンターシート」を装備。
加えて、オプションの後席モニターはあえて外の景色を見えるような位置へ設置するなど、視覚からのクルマ酔い軽減も十分に対策されています。
さらに、身体に伝わる感覚「体性感覚」面では、シート自体にも工夫が凝らされています。
頭部の揺れを抑える新開発のフロントシートは、背もたれ上部が前方に折れた形状の「ゼログラビティシート」を採用。
車両自体にも改良を加え、アクセルやブレーキの操作性を向上しラフな加減速や「カックンブレーキ」にならない制御や、横風によるふらつきを抑えるエクステリア設計など、対策は多岐におよんでいます。
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