スタッドレスタイヤの「ならし運転」なぜ必要? 新品は性能発揮できない!? 準備走行すべき理由とは

スタッドレスタイヤを装着していても油断はできない!?

 スタッドレスタイヤのならし運転が完了したら「雪道・凍結路の準備は完璧」といいたいところですが、スタッドレスタイヤを装着したからといって気が抜けないポイントはいくつもあります。

「現在のスタッドレスタイヤは雪道で十分なグリップ力を確保できるようになっていますが、凍結路、いわゆるアイスバーンは雪道よりも滑りやすくなる傾向があります。

 なかでも『ブラックアイスバーン』と呼ばれる黒っぽいアイスバーンは瞬間的には乾いた路面に見えることもあり、気付かず通過してスリップしまうこともあります」(タイヤショップのスタッフ Kさん)

スタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤ

 ブラックアイスバーンだけでなく、意外に身近な路面も凍結しやすいものです。たとえば交差点は、通過するクルマが雪を押し固めたうえに昼間は少し溶け出します。これが朝晩の冷え込みなどで再凍結し、より強固なアイスバーンになってしまうことがあります。

「高速道路などでも気をつけていただきたいのは、トンネルの出入り口付近です。外気が遮断されるトンネル内と寒風にさらされる出入り口付近は路面の温度差も大きく、凍結しやすいんです。

 また日陰になったカーブも凍結していることがあるのでスピードを控えめにしておきたいところです」(タイヤショップのスタッフ Kさん)

 また、悩ましいのがスタッドレスタイヤの空気圧です。サマータイヤでは規定値(指定空気圧)より少し高めにしておくと良いともいわれていますが、スタッドレスタイヤも高めにしたほうが良いのでしょうか。

「スタッドレスタイヤに関しては、指定空気圧以上は入れないほうが良く、指定通りの空気圧で十分性能は発揮してくれると思います。

 滑りやすい路面状況ではあえて空気圧を下げてトレッドの接地面積を増やす方法もありますが、そこまでする必要はないでしょう」(タイヤショップのスタッフ Kさん)

※ ※ ※

 タイヤはならし運転をすることで性能を発揮しやすくなります。

 とくにスタッドレスタイヤを新調する場合は、使用する直前ではなく、余裕をもって購入・交換をおこないましょう。

【画像】半分摩耗でスタッドレスタイヤの効果なし!? 即買い替えるべき“ヤバめ”のタイヤの写真を見る

まさか自分のクルマが… 高級外車のような超高音質にできるとっておきの方法を見る!

画像ギャラリー

1 2

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. タイヤショップのスタッフともあろう方が「…..新品時は製造過程で表面には軽くオイルが付着して….」本当にこんな発言した?これって離型剤でしょ?「本当の」タイヤ屋なら知らないはずは無いと思うのだが…..。ま、自称タイヤショップスタッフなのだろう。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー