スタッドレスタイヤの「ならし運転」なぜ必要? 新品は性能発揮できない!? 準備走行すべき理由とは
スタッドレスタイヤを装着していても油断はできない!?
スタッドレスタイヤのならし運転が完了したら「雪道・凍結路の準備は完璧」といいたいところですが、スタッドレスタイヤを装着したからといって気が抜けないポイントはいくつもあります。
「現在のスタッドレスタイヤは雪道で十分なグリップ力を確保できるようになっていますが、凍結路、いわゆるアイスバーンは雪道よりも滑りやすくなる傾向があります。
なかでも『ブラックアイスバーン』と呼ばれる黒っぽいアイスバーンは瞬間的には乾いた路面に見えることもあり、気付かず通過してスリップしまうこともあります」(タイヤショップのスタッフ Kさん)

ブラックアイスバーンだけでなく、意外に身近な路面も凍結しやすいものです。たとえば交差点は、通過するクルマが雪を押し固めたうえに昼間は少し溶け出します。これが朝晩の冷え込みなどで再凍結し、より強固なアイスバーンになってしまうことがあります。
「高速道路などでも気をつけていただきたいのは、トンネルの出入り口付近です。外気が遮断されるトンネル内と寒風にさらされる出入り口付近は路面の温度差も大きく、凍結しやすいんです。
また日陰になったカーブも凍結していることがあるのでスピードを控えめにしておきたいところです」(タイヤショップのスタッフ Kさん)
また、悩ましいのがスタッドレスタイヤの空気圧です。サマータイヤでは規定値(指定空気圧)より少し高めにしておくと良いともいわれていますが、スタッドレスタイヤも高めにしたほうが良いのでしょうか。
「スタッドレスタイヤに関しては、指定空気圧以上は入れないほうが良く、指定通りの空気圧で十分性能は発揮してくれると思います。
滑りやすい路面状況ではあえて空気圧を下げてトレッドの接地面積を増やす方法もありますが、そこまでする必要はないでしょう」(タイヤショップのスタッフ Kさん)
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タイヤはならし運転をすることで性能を発揮しやすくなります。
とくにスタッドレスタイヤを新調する場合は、使用する直前ではなく、余裕をもって購入・交換をおこないましょう。
Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ
2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。














