「ハリアー」が納車2年待ち!? 2022年は「新車が来ない年」で終わる? 国内9メーカーの販売現場の声とは
2022年は「新車が来ない年」で終わりそう?
では、このほかマツダ、三菱、スバル、スズキ、ダイハツの5ブランドはどうなのでしょうか。
マツダの販売店スタッフは以下のように説明します。
「マツダ車はどの車種もご注文からおよそ4か月後のご納車を予定しています。新車の注文自体はどの車種でも受け付けていますが、お待ちいただくことになっています」
マツダの場合は車種ごとのバラつきが少ないですが、それでも来春の納車となり、販売店目線からしても年度明けという厳しい現状であることがうかがえます。
三菱の販売店スタッフは、「現在、三菱はどの車種も他メーカーさんと比べて短い、2か月から3か月ほどの納期で納車が可能となっています。たとえば、『デリカD:5』は2月から3月頃の納車を予定しています」と話します。
しかし、その一方でこのように続けます。
「『アウトランダー』は半年以上の納期となっており、軽の電気自動車『eKクロスEV』は受注停止し、納期は未定です」
三菱は全体的に比較的早い納期であるとはいえ、一部の人気車種では納期が長くなっていることは変わらないと話し、マツダとは違い納期にバラつきがあることがわかります。
スバルの販売店スタッフは「新車をご注文頂いてから概ね2~3か月お待ちいただくのが現状です。新型の『クロストレック』は2月から3月の生産開始を予定しているので、早いお客さまだと4月の納車ができそうですね」と述べています。
スズキやダイハツはどうなのでしょうか。スズキの販売店スタッフはこのように話します。
「おおむねどの車種も3か月から4か月はかかりそうです。長くお待ちいただくモデルだと『ハスラー』は半年、『ジムニー』は1年半、『ジムニーシエラ』は2年ほどお待ちいただくことになります」
小型SUVの「ジムニー」「ジムニーシエラ」は2018年7月の発売当初から人気で、半導体不足前から長納期となっていますが、半導体不足により、さらに長納期化に影響を与えているようです。
ダイハツの販売店スタッフは「『ムーヴキャンバス』は現在多数のご注文を受けており、4か月から5か月ほどお待ちいただくかと思います。そのほか、『タフト』も3か月ほどかかります」と話します。
※ ※ ※
各メーカーともに継続する半導体不足などによって新車の納車はおろか、一部では受注すら停止しているという厳しい現状に直面しています。12月に入り、2022年も1か月を切るタイミングで、新車の長納期化問題については大きい変化はなく、新車が来ない年のまま新年を迎えそうです。
一方で、どうしても新車が欲しいユーザーは、ボディカラーやオプションなどの選択肢は少なく、台数も限られていますが、「在庫車」や「展示車」を購入することで、数ヶ月待つよりもかなり早い納期で新車を手にできる可能性があります。
なお、納期については地域や販売店ごとに状況は異なり、今回取材した販売店でも年末年始にかけて状況が刻一刻と変わっているとのことなので、新車の購入を考えているならば事前によく確認のうえ、注文したほうが良さそうです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。