トヨタ高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」何が違う!? “アルヴェル”兄弟「役割分担」の変化とは

アルファード/ヴェルファイア兄弟に「運命の分かれ道」!?

 2017年12月末に実施されたアルファード/ヴェルファイアのマイナーチェンジでは、先進運転支援機能をアップデートし、さらにフロントマスクを中心とした各モデルのデザインが変更されました。

 新型アルファードは、人気の高いエアログレードに手が入り、精悍さをアップ。豪華・勇壮なフロントグリルの形状自体は大きく変えず、正常進化しています。

 対する新型ヴェルファイアは攻めの姿勢を強化。なかでも人気のエアログレードはメッキパーツ部を増やし、派手さを増しています。

トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」年間販売台数推移 [2015年~2021年/一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ]
トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」年間販売台数推移 [2015年~2021年/一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ]

 翌年2018年、ヴェルファイアの販売台数は4万3130台。対するアルファードは5万8806台を記録し、兄弟車のシェアが逆転しました。

 マイナーチェンジのデザイン変更が販売台数にも影響を与えたのは、誰の目にも明らかでした。

 そしてトヨタは2020年5月、これまで4つあった販売店チャンネル(トヨタ店/トヨペット店/カローラ店/ネッツ店)を事実上統合し、トヨタの全店舗で全トヨタ車が購入できるよう改めました。

 アルファードとヴェルファイアが担っていた当初の役割は消滅し、ヴェルファイア専売だった旧ネッツ店でも、アルファードの販売が可能に。

 ヴェルファイアは、販売チャンネル統合前の2019年に3万6649台を販売したのに対し、2020年は1万8004台に半減してしまいました。

 対するアルファードは、2019年の6万8705台に対し、2020年には9万748台まで伸ばしています。約4万4000台だった2015年から比べると倍増の伸びを示しています。

 そんななかトヨタは、2021年4月の一部改良でヴェルファイアの大リストラを敢行。

 これまでアルファードと同等の数が揃っていた各グレードを大胆に全廃止し、2020年に設定された特別仕様車を「GOLDEN EYES II(ゴールデンアイズツー)」としてレギュラーグレード化したのです。

 その結果、2021年のヴェルファイア販売台数が6509台(月平均542台)へ激減。対する2021年のアルファードは9万5049台を販売と、猛烈な販売格差を生むことになっています。

 その後2022年4月の一部改良で仕様向上を図り「ヴェルファイア GOLDEN EYES III」にアップグレードされながら、2022年12月上旬現在も、単一グレードとしてひっそりと残っている状態にあります。

※ ※ ※

 アルヴェルの下位には、ミディアムクラスミニバン「ノア」と「ヴォクシー」の兄弟モデルが存在しています。

 ヴォクシーもかつて、ヴェルファイア同様にネッツ店の専売モデルでした。2022年1月のフルモデルチェンジ前には、ヴォクシーが消滅するとの噂もまことしやかにあがっていましたが、結果的にキャラクターの異なる別モデルとして存続し、販売台数もほぼ同等で推移しています。

 デビューから間もなく丸8年を迎え、近年はフルモデルチェンジの噂が絶えないアルファードですが、ヴェルファイアは現在1グレードのみに縮小されたこともあり「このままモデル消滅か」との声が聞かれます。

 しかし一方で、ヴォクシーのように次期ヴェルファイアも存続するのでは、との説も根強く残ります。

 2022年12月上旬現在、トヨタからの公式発表はありませんが、タイミングから推測してもフルモデルチェンジが近いのは間違いなく、人気ミニバン アルヴェルの今後の動向はますます見逃せないところです。

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