トヨタ高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」何が違う!? “アルヴェル”兄弟「役割分担」の変化とは

2015年にフルモデルチェンジしたトヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」は間もなくデビュー8年を迎えますが、いまも人気を保つモデルです。高級ミニバン兄弟“アルヴェル”の役割分担はどこにあるのでしょうか。

「アルファード」から派生し誕生した「ヴェルファイア」

 トヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」は、すでにデビューから8年近くが過ぎようとしていますが、同社を代表する高級ミニバンの兄弟車としていまなお根強い人気を誇っています。
 
 迫力マスクも凛々しい“アルヴェル”兄弟が誕生した背景とその役割分担について解説します。

共に切磋琢磨し合い販売を伸ばしてきた「アルヴェル」兄弟だったが…[(左)トヨタ「アルファード」/(右)トヨタ「ヴェルファイア」(ともに現行型・主力人気のエアログレード)]
共に切磋琢磨し合い販売を伸ばしてきた「アルヴェル」兄弟だったが…[(左)トヨタ「アルファード」/(右)トヨタ「ヴェルファイア」(ともに現行型・主力人気のエアログレード)]

 アルファードが初登場したのは2002年のこと。

 1997年にデビューし、当時勢力を伸ばしていた日産の高級ミニバン「エルグランド」と真っ向勝負すべく、フルモデルチェンジした2代目エルグランド発表の翌日という挑戦的なタイミングで誕生しました。

 対抗心むき出しで現れた初代アルファードですが、きめ細かいグレード設定や堂々たる内外装デザインに加え、ライバルのエルグランドが当初、税金の高い3.5リッターV型6気筒ガソリンという大排気量モデルのみを設定したのに対し、2.4リッター直列4気筒ガソリン(のちにハイブリッドも追加)と3リッターV型6気筒ガソリンという、ユーザーニーズに応えるラインナップとしたことから、勢力を拡大させることに成功しました。

 当初は「アルファードG」と「アルファードV」の2モデルが設定されていましたが、これは“G”がトヨペット店扱い、“V”がビスタ店(のちにネッツ店に統合)扱いという差で、バッジが異なる程度の違いでした。

 2008年、2代目にフルモデルチェンジしたアルファードでは、ネッツ店向けの兄弟車となるヴェルファイアを新設しています。

 アルファードは「上品」「洗練」、ヴェルファイアは「力強さ」「先進性」を外観上の特徴とし、異なるデザインのフロントマスクなどを採用。

 コンパクトカー「ヴィッツ」(当時)を主力車種とし、主に若いユーザー層への訴求を図っていたネッツ店で、ヴェルファイアはフラッグシップモデルとなり、販売シェアではアルファードを超える人気を集めました。

 そして2015年に3代目アルファードと2代目ヴェルファイアに刷新。この2モデルが2022年12月現在も現行型としてラインナップを続けています。

 3代目アルファードの外観テーマ「豪華・勇壮」に対し、2代目ヴェルファイアは「大胆・不敵」を掲げデザインされました。

 アルファードはデビュー直後の2015年の1年間で4万4366台を販売(数値はすべて一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ)。

 対する兄弟車のヴェルファイアは、2015年に5万4180台とアルファード超えを記録し、2モデルを合わせれば9万8546台と、年間10万台に迫る好調ぶりを示しています。

 このように、兄弟車のアルファードとヴェルファイアが切磋琢磨しながら販売を伸ばし続ける状況に、変化が訪れたのは、2017年12月末に実施(発売は翌2018年1月)されたマイナーチェンジ後のことでした。

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