トヨタが新型「5代目プリウス」7年ぶり全面刷新! 「速くて燃費が良い最強のクルマ」に全米が驚いた!? 現地で称賛された理由とは
なぜ「速くてかっこいいプリウス」は生まれたのか? その理由を米国トヨタに聞いてみた!
今回の「速くてかっこいいプリウス」はいかにして生まれたのでしょうか。
北米トヨタ プロダクトコミュニケーション シニア アナリストのポール・ホガード氏にLAオートショーの会場で話を聞きました。
―― 新型プリウスはこれまでのイメージを一新する、スタイリッシュで速いクルマになりましたね。
はい。1997年に日本でデビューしたプリウスは日本とアメリカが最大の市場となります。
アメリカにおいてもプリウスは燃費が良くて実用性はもちろん、耐久性も素晴らしいクルマとして多くの人々が知っています。
しかし、今回の新型プリウスでは「燃費が良くて実用的、長年使える」だけのクルマではなく、「みんなに愛されるクルマ。見た目が良くてパワフルなクルマ」に仕上がっています。
―― 「みんなに愛されるかっこよくて速いクルマ」とは?
豊田章男社長自身の好みもありますね(笑)アキオ社長は開発チームに「カッコよくて速いクルマ、そして運転して楽しいクルマを作ってください」と命じたのです。
アメリカでプリウスが選ばれる理由には、これまで経済性と実用性が主体でした。
そこに加えて今回の新型プリウスでは、今までよりもカッコよく仕立てた、ということが最大の特長です。
―― 反響はいかがですか?
驚いた人が多かったですね。
印象的なエクステリアデザインもそうですが、やはりPHVでは220馬力という高出力ですから。かなりのサプライズだったのではないでしょうか。
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その後、会場やオンラインのコミュニティで新型プリウスについての印象をアメリカ在住の人々に聞いてみたところ、以下のような印象や期待感が集まりました。
「燃費はいいし、壊れないけど、遅くてスタイルはいまいち…プリウスのイメージはずっとアメリカではそんな感じでした。
それが、今回の新型プリウスを見てびっくり。プリウスを選ばない理由がなくなりました」
「驚きました!かっこいい。どうして今回はここまで劇的に変化したのでしょう?なぜ今までこんな風にかっこいいクルマにしなかったのでしょうか?」
「劇的なイメチェンですね。0‐100km/hが6秒台だって?これはすごい。
私が乗っている旧モデルのプリウスは最高出力がたったの121馬力しかありませんよ!遅いですが、とても気に入っていました。
アメリカもひと昔みたいにガソリンが安い時代は終わりましたから。特にカリフォルニアは高いところでは1ガロン7ドルを超えています」
「今、アキュラ・インテグラと比べています。燃費が50MPG超??(1ガロン3.78リットル当たりの50マイル走行。ベースグレードは57)となると、なかなか良い感じですね。
インテグラより『速くて燃費がいい』ことになります。乗ってみたいですね!」
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新しいプリウスに対するアメリカの人々の期待感はすさまじいです。
なお、アメリカでは2023年モデルとして発売されるとのことなので、2023年半ば以降に発売されるとみられています。
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。
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