59年ぶり「東京モーターショー」改め「ジャパンモビリティショー」に! どんなショーに変貌? 2023年10月開催へ
2年に1度の自動車の祭典「東京モーターショー」が、2023年から装いも新たに「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」として開催されます。自動車メーカーの展示だけにとどまらないイベントに飛躍するといいますが、具体的にはどういった取り組みがおこなわれるのでしょうか。
新生「JMS2023」開催は2023年10月26日から11月5日まで
長年に渡り続いてきた「東京モーターショー」が、2023年から「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティショー)」として生まれ変わります。
世界的にもモーターショーの開催規模が縮小傾向にあるなか、これまでのショーとは一体なにが変わるのでしょうか。
自動車メーカーと二輪車メーカーでつくる業界団体で、これまで東京モーターショーを主催してきた一般社団法人 日本自動車工業会(自工会)は、「ジャパンモビリティショー2023」の概要について報道陣向けのオンライン説明会を実施しました。
まずは、長らく続いてきた東京モーターショーという名前を変更するに至った経緯から見ていくため、その歴史を振り返ってみましょう。
前身である「第1回全日本自動車ショウ」は、戦後期から経済成長期へ転換する前の1954年に東京・日比谷公園の屋外展示で開催され、開催10日間で54万7000人を集約しています。1958年の第5回は日比谷公園が工事中のため、後楽園競輪場インフィールドで開催しています。
1959年には舞台を晴海の日本貿易センターに移し、第11回の1964年からは名称を「東京モーターショー」に改めました。
1977年からは、それまでの毎年開催から2年に1度の隔年開催へ転換。1989年の第28回から幕張メッセ(千葉県千葉市)に場所を移し、1999年から2005年までは毎年開催に再度転換するも、第40回には再び隔年開催に。
2011年の第42回から東京ビッグサイト(東京都江東区)での開催に。前回(第46回)は2019年に開催されましたが、2021年はコロナ禍のため開催中止となっています。
来場者数は1991年の202万人をピークに、全体として右肩下がりとなり、2017年には77万人まで落ち込んでしました。
そこで前回の2019年は、翌年2020年に開催予定だった東京2020オリンピック・パラリンピックを見据えて、様々な産業界が参加した「FUTURE EXPO」や、子どもむけの参加型アトラクション「キッザニア」など、多様なユーザー向けイベントを駆使し、見事に130万人を集客してみせたのです。
そして、東京モーターショー2021中止を経て、2023年は名称を59年ぶりに変更。「ジャパンモビリティショー」として生まれ変わるといいます。
実は、2022年5月に公開された初期案では、自動車関連のみならず日本の様々な産業が終結する意味で「インダストリアルショー」という仮称を明かされました。
ところが、その発表後に「(クルマが主役ではない)産業ショーなのか?」という問い合わせが日本自動車工業会宛にも多く寄せられたというのです。
また、経団連に約200社が参画するモビリティ委員会が設立され、日本経済界全体として自動車産業のモビリティ分野への転換を視野に入れた本格的な話し合いの舞台が整ったこともあり、ユーザー向けにも分かりやすい表現として正式名称を「ジャパンモビリティショー」としたとのことです。
ジャパンモビリティショー2023の開催期間は2023年10月26日(木)から11月5日(日)の11日間で、開催場所は前回の東京モーターショー2019に続き、東京ビッグサイトがメイン会場となります。
2021年のモーターショーから、当日の入場者数が発表されなくなりました。
この点について、自動車評論家と呼ばれる方々は、どなたも指摘していません。
個人的にも自工会に問い合わせてみましたが、胡散臭い回答で到底納得出来る内容ではありませんでした。
具体的数値も示さずに、来場者数が100万人を超えたとかアナウンスすること自体、おかしいと思います。