レトロ顔の「新型クーペ」! 見た目は“クラシック”中身は“最新”!? 鮮烈レッドの“新感覚アメ車”SEMAショー2022に登場
2022年11月1日から米国・ラスベガスで開催されていた「SEMAショー2022」にて、アメリカのダッジは、同年8月17日に世界初公開された新型クーペEV「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」について新たな情報を明らかにしました。
レトロ顔がカッコイイ! 新型「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」
2022年11月1日から米国・ラスベガスで開催されていた「SEMAショー2022」にて、アメリカのダッジは、同年8月17日に世界初公開された新型クーペEV「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」について新たな情報を明らかにしました。
ダッジの高性能マッスルカー「Hellcat(ヘルキャット)」をも上回るハイパフォーマンスを誇る「eマッスルカー」となるようですが、何が明らかになったのでしょうか。
SEMAショー2022は、アメリカ・ラスベガスで2022年11月1日から4日まで開催された世界最大級のカスタムカーショーです。
ダッジはステランティスグループに属するアメリカの自動車ブランド。日本では2ドアスポーツカーの「バイパー」をはじめ、セダンの「チャージャー」やSUVの「ナイトロ」などが正規輸入されていましたが、2022年現在ではダッジブランドのクルマの正規販売はありません。しかし、並行輸入車として国内に入っているモデルもあり、中古車サイトでも数多くのダッジ車を見ることができます。
今回SEMAショー2022で新たな情報が公開された「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」は、2ドアのクーペ“EV”です。
ダッジをご存知の方の中には、「現在販売されているチャージャーは4ドアセダンなのに、なぜ2ドアなのか」、「ダッジの2ドアクーペといえばチャレンジャーでは」と思われる方もいるかも知れません。チャージャーは初代モデルが2ドアクーペ、2代目が3ドアハッチバック、3代目以降現行モデルとなる4代目までが4ドアセダンとボディタイプが変化してきた車種です。
一方チャレンジャーは、1970年の登場以来、2ドアクーペとして存在するモデルですが、初代モデルの生産終了から2代目の誕生まで、そして2代目の生産終了から現行モデルとなる3代目の誕生まで、それぞれ期間が空いています。
奇しくも「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」の発表がおこなわれた2022年8月17日の2日前、2022年8月15日に往年のマッスルカーの流れをくむチャージャーとチャレンジャーの両モデルは、最終モデルの発表がおこなわれており、実質の生産終了宣言がなされています。
また、チャージャーとチャレンジャーの最終モデルについて、ダッジブランド最高経営責任者であるティム・クニスキス氏は「私たちは、ひとつの時代の終わりと、新しい電動化の未来の始まりを祝います」と述べています。
これは、ダッジとしてはこれらのチャージャーやチャレンジャーといったガソリン車の「マッスルカー」の時代を終え、新たにEV車である「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」を実質的後継モデルとして迎えるという内容だと取れます。
ダッジは「ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプト」について、退屈なEVシフトを脇に置く、今日の路上にはない電気自動車「eマッスルカー」だと説明しています。
パワートレインにはBansheeと呼ばれる800V推進システムを搭載。ダッジのハイパフォーマンスモデル「Hellcat」をすべての性能指標において上回り、4輪駆動システムが標準装備となります。
また一般的なEVとは異なり、「eRuptマルチスピードトランスミッション」と呼ばれるエレクトロ・メカニカル・シフトを採用。パワーショット・プッシュトゥパス機能によりボタンひとつで加速度を増加させる機能が搭載されます。
さらに、ほとんどのEVがほぼ無音の電気モーターを採用し静かな走行音を実現しているのに対し、このクルマは「フラッツォニックチャンバーエキゾースト」というシステムを搭載しており、車両後部に設置されたアンプとチューニングチャンバーを介して、126dBのパフォーマンスサウンドを作り出します。
エクステリアの全体感は、マッスルカー時代の初代チャージャーを想わせる直線を多用したクラシックなデザイン。フロントとリアのライトは全幅に渡って広がる横一文字のデザインが特徴的で、こちらも初代チャージャーを思わせます。
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今回SEMAショーにてダッジが、チャージャー デイトナ SRT コンセプトについて明らかにしたのは、用意されるパワートレインの出力バリエーションと新たなボディカラーである「ストライカー・レッド」です。
用意される出力バリエーションは、今回未発表のものを含めて全部で9種類となることが明らかになりました。
3つの異なるバッテリー出力が用意され、各出力レベルに対応した2種類のダッジ・ダイレクト・コネクション・パフォーマンス・アップグレードが設定されます
今回の発表では、そのうち340kWと440kWの出力を発揮するバッテリーについて明らかにされました。
340kWのものがベーストリムで445馬力、eStage 1で495馬力、eStage 2は535馬力、440kWのものがベーストリムで590馬力、eStage 1で630馬力、eStage 2は670馬力の最高出力を発揮します。
それぞれのパフォーマンスアップデートは、ダッシュボードに差し込む「クリスタル」キーを使用しておこなうとのことです。
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ダッジは、SEMAショー2022で、ダッジ チャージャー デイトナ SRT コンセプトの展示と同時に、特許出願中の世界初のBEV用エグゾーストシステム「フラッツォニック・チャンバーエグゾースト」のチューニングについて、参加者の感想を調査するコンシューマー・クリニックを実施、このクルマのリリースに向けて準備を進めている様子が伺えます。
現在具体的なリリース時期や価格、販売地域については公表されていませんが、今後のダッジの動向が注目されます。
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