レクサス顔「トヨタミニバン」の実車を展示! アルファードより存在感凄い! 赤ボディ「LMシエナ」米で公開! 製作者の想いとは

同じ個体(ボディカラー黒)を2019年SEMAにも出展していた!

 LM顔の2014年型シエナSE。オーナーはMaui Berganioさんという人で、同じシエナを2019年のSEMAにも出展していたことがわかりました。

 2019年はマッキン・インダストリーズというレイズ、ヨコハマ、プロジェクトμなどの日本ブランドを中心に扱う輸入代理店のブースでの出展だったとのこと。

 筆者は2019年にSEMAを取材した際、マウイさんのシエナの存在に気づいており、このときも「会場で唯一のミニバン」として記事を書いていましたが、その3年後に再びSEMAの会場で「再会」することになったのです。

 しかし、今回のシエナのボディカラーは赤。2019年のSEMAに展示されたシエナは確か黒だったはずですが、Mauiさんにいろいろと話を聞いてみました。

―― 2019年は黒いシエナでしたよね?

 そうです。このシエナは2015年に買いました。

 独身時代はスポーツカーをカスタムしてチューニングして乗っていましたが、結婚して子どもができたのでファミリーカーであるシエナを買ったのです。

 買ったときは黒で2019年のSEMAに展示した際には黒いボディでしたが、その後、塗り替えて現在の赤いボディになっています。

―― アメリカではミニバンをカスタムする人は少数派だと聞きましたが…。

 確かに少数派ですね。というよりかなりレアだと思います。だからSEMAに出したときも反響がすっごく大きくて、たくさんの人が見に来てくれました。
 
 皆さん驚かれるんですよ。「ミニバンでここまでの改造をするのか!」ってね。

 だけどそのおかげで、いろいろなカスタムカーコンテストで入賞するようになりました。

 また、SEMAにもパーツメーカーの依頼で展示させていただくことができています。

テールゲートには自転車を積載できるLMシエナ!(撮影:加藤博人)
テールゲートには自転車を積載できるLMシエナ!(撮影:加藤博人)

―― LM風のグリルがかなりまた珍しいですね

 今、はやりのLM風にするとウケるかなーと。これはバンパー一体型で取り付けるタイプです。

 2020年モデルまでのシエナ用として開発されたものなので、ぴったり収まっていますね。ミニバンの外装をいじるのはあまりほかに選択肢がないのでやってみました。

――エンジンもいじってますか?

 HKSのスーパーチャージャーを入れて400馬力までアップしています。結構速いんですよ。

――ところで、シエナはファミリーカーということですが普段のアシとしても使っているのですか?

 いえ、実はシエナは「ショーカー」として所有しています。だから、距離も1.1万マイル(約1万7600km)程度しか走ってないんですよ。

 ほかにもクルマがあって、家族で遠出をするときはレクサス「470GX」の「オーバーランド」仕様で出かけます。

 こちらもオフロードを安心して走れるよう、ドレスアップと実用を兼ねてさまざまなパーツを装着しています。

※ ※ ※

 シエナとGX470いずれもトヨタのクルマですが、さらにマトリックス、ハイランダーの合計4台を所有しているそうです。

 では、最後に「なぜトヨタ車が好きなのか?」をMauiさんに聞いてみました。

「私のクルマは全部、トヨタ車です。

 好きな理由は第一に信頼性が高いことです。また、私の妹と義理の弟、そして私の母と父もトヨタ製のクルマに乗っています」

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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