中国の自動車メーカー「Geely（ジーリー、吉利汽車）」のプレミアムブランド「Zeekr（ジーカー）」は、2022年11月1日に公式SNS（Weibo）を更新。新型MPV（日本でいうミニバン）「009」を発売したと明らかにしました。

　BEV（バッテリーEV）のパワートレインを採用した高級MPVとなりますが、どのような特徴があるのでしょうか。

　新型009のボディサイズは、全長5209mm×全幅2024mm×全高1856mm。日本でも人気の高いトヨタの高級ミニバン「アルファード」は全長4975mm×全幅1850mm×全高1945mm（広汽トヨタの中国仕様）なので、全長と全幅でアルファードを上回るサイズ感です。

　箱型ボディを採用しながら、ガラス面の形状最適化やリアディフューザーの採用、角の取れたリアウイングなどを装備したことにより空気抵抗係数は0.27を達成しています。

　外観は、大きなパイプオルガンからインスピレーションを得てデザインされたというフロントフェイスが特徴的です。

　ガソリン車でいうフロントグリル部はギラギラとした存在感を放つほか、グリル内には32個の縦型ライトを内蔵。この縦型ライト全体で「光の噴水」のようなライティングを表現することも可能です。

　ドア開口時に沈み込むエアサスペンションシステムの採用により、乗降性にも配慮されました。

　搭載される駆動用モーターは、最高出力400kW(約544馬力）・最大トルク686Nmを発揮します。駆動方式は4WDのみで、0-100km／h加速タイムは4.5秒。一充電あたりの航続可能距離（CLTCモード）は702kmから822kmです。

　グレードは、総電力量140kWhのバッテリーを搭載した「ME」と総電力量116kWhのバッテリーを搭載した「WE」のふたつを設定。

　価格はMEグレードが49万9000元（約1010万円）、WEグレードが58万8000元（約1190万円）です。