クルマのライトはいつ点灯すべき? 「夜間点灯義務」も何時から夜間? 事故増加の薄暮時に気をつけるコトとは
秋になると日が暮れるのが早まります。1年間のなかでこの秋の薄暮時はもっとも交通事故の発生が高まるといいます。またヘッドライトは「夜間」に点灯することが義務付けられていますが、具体的にどのタイミングで点灯するのが良いのでしょうか。
クルマのライトはいつ点灯すべき?
秋に入り日が短くなるにつれて、外が暗くなる時間も増えました。
この時期の夕暮れ時は1年で事故の多い時間帯でもあるため、早めのヘッドライト点灯が呼びかけられています。では、どのタイミングでライトをつけるのがいいのでしょうか。
夕暮れ時は1日のうちでもっとも事故の起こりやすい時間帯です。
警察庁が公表している2017年から2021年の死亡事故件数によると、2017年から2021年の5年間で、17時から19時台に死亡事故の発生件数が突出しています。
さらに、年間を通してみると、死亡事故がもっとも多く起こるのは10月から12月の薄暮時間帯となっています。
その一方で、夜間のライト点灯は道路交通法で義務付けられており、道路交通法第52条では、ヘッドライトの点灯について、以下のように定められています。
「車両等は夜間(日没時から日出時までの時間をいう)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする」
また、昼間であってもトンネル内や濃い霧などで50m先が見えないときもライトをつけなければなりません。
一方で、秋から冬へ向かう時期は少しずつ日没が早くなり、気がついたら薄暗くなっていたということもあり、徐々に周りが見えづらくなるため、運転の危険性も増します。
道路交通法では「夜間」としていますが、実際にはどのようなタイミングでヘッドライトをつけるのがいいのでしょうか。
東京都内の警察署交通課担当者は、以下のように話します。
「道路交通法では日没時から日出時までの夜間時において、必ずヘッドライトなどを点灯させなければいけないと定められています。
しかし、ここでいう『夜間』が具体的に何時頃であるかは決められておらず、夏や冬などの季節によって日没のタイミングは大きく変わります。
そのため、日没を意識しすぎるのではなく、完全に太陽が落ちる、暗くなる前とされる『薄暮時』のヘッドライト点灯を推奨しています」
また前出の担当者によると、この薄暮時は日没の前後1時間前を指しますが、この薄暮時は完全に明るい昼間や完全に暗くなる夜間と比較しても、もっとも人間が目が慣れない時間帯であるといいます。
薄暮時には、周囲の視界が徐々に悪くなり、クルマや自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れたり、距離や速度がわからなくなるため、思わぬ事故が発生しやすいといえます。
実際に、自動車対歩行者事故の時間あたりの発生件数は、昼間と比べると薄暮時は約3.6倍もの件数となり、秋の夕暮れ時は特に運転に注意するべき時間帯といえるでしょう。
ライトを点けるのは防衛運転の為ですね。誰の為でもない。自分の為です。日中でも薄暗い時や場所では率先して点けることで相手を牽制できます。例えば脇道から出ようとしている車がいる場合、自分がライトを点灯している時の方が相手は無理な割り込みを躊躇しますよ。事故の確率は少し下がります。
あと、見通しの利かないカーブではライトの光によって見えない対向車に自車を知らせられます。特に山間部の森のトンネルなどでは有効ですね。
まあ、今後は自動点灯になるようですから、バイクみたいに常時点灯なのにわざわざスイッチ増設してOFFにしている後ろめたい人が出てくると思いますけど。薄暮や夜間の無灯火って気付かない訳がないんですけどね。
今時の車はエンジンかければメーターが光るので暗くなっても無灯火のままでも平気な人が多いかも?
ブラックとシルバーの車は無灯火が多いイメージがあります。
今時の車はエンジンかければメーターが光るので暗くなっても無灯火のままでも平気な人が多いかも?
ブラックとシルバーの車は無灯火が多いイメージがあります。