“廃車”同然の「コンパクトカー」を2500万円超えスーパーカーに!?「DIYウラカン」のクオリティが凄い!
クルマや銃などをダンボールで再現するユーチューバーのKing OF Crafts氏が、「DIYウラカン」とも呼ぶべき自家製ランボルギーニを作成。廃車同然のコンパクトカーをベースに、新車なら2500万円超のスーパーカーを、FRP(繊維強化プラスチック)や金属製のパイプなどを駆使して自らの手で再現しました。
2500万円超えのスーパーカーを、廃車同然のコンパクトカーをベースに再現
ユーチューバーの「King OF Crafts」は、クルマや銃などをダンボールで再現するユーチューバー。そんなKing OF Crafts氏が、2022年9月に「DIYウラカン」とも呼ぶべき自家製ランボルギーニを完成させ、動画を投稿しました。
2500万円超のランボルギーニ「ウラカン」を、廃車同然のコンパクトカーをベースに再現したといいますが、どのようなクルマなのでしょうか。
King OF Craftsはこれまでに、メルセデス・ベンツ「Gクラス」やロールスロイス「ボートテール」などをダンボールで再現したり、ポルシェ「918スパイダー」をFRPや金属製のパイプを用いて再現してきました。
今回King OF Craftsが制作したのが、イタリアの高級自動車メーカー「ランボルギーニ」のV型10気筒エンジン搭載モデル「ウラカン」です。
ウラカンは現在のラインナップの中で、最も安価な「ウラカン EVO RWD」でも2500万円を超える超高級車。King OF Craftsはそんなウラカンを廃車同然のコンパクトカーから再現しました。
King OF Craftsは、まず廃車同然のダイハツ「シャレード」(3代目)と思われるコンパクトカーを、スクラップ場のような場所から引っ張り出します。
引っ張り出したクルマはさっそくガレージに持ち込み、ヘッドライトやバンパー、フェンダー、シート、テールゲートなどすべての内外装パーツを取り外してフレームと駆動系だけの状態にします。
さらにフレームをバーナーで切り裂いていき、駆動系とプラットフォームのみの状態にします。
この状態の車体をさらに中心部分からバーナーで一度分割し、金属製のパイプや板などを足すことで車体を延長します。
こうして出来上がったベースに金属製のパイプを組んでいき、ウラカン形状の「骨」を作ります。
その後、ウラカンのシルエットをかたどった骨組みの上にダンボールを貼り、さらにそのダンボールの上に粘土を盛って削っていくことで、ウラカンのボディ形状を作ります。
この粘土のボディを元にFRP(繊維強化プラスチック)を貼って固め、ボディカウルを形成します。
出来たボディカウルを解体し、バンパーやドア、ボンネットに切り分けます。
切り分けたパーツを加工したり、フレーム側にマウントを作りパーツを組み合わせていくと、いよいよスーパーカーのかたちに近付いてきました。
さらにディテールとなるグリルやルーバーのようなリアハッチ、ホイールキャップもFRP(繊維強化プラスチック)等で再現、作成し組み合わせます。
続いて内装の作成に入ります。内装も外装パーツ同様ダンボールの上にFRPを貼って形成、組み上げていきます。
組み上がった時点で、車室後部には赤いファブリックを、ドアや車室前部にはオレンジのレザーのような内装材を貼り、レザーシートを取り付け、内装が完成します。
内装が完成したらヘッドライトもDIYで制作、組み付ける前に外装を塗装し、ヘッドライトとウィンドウ、ミラーなど組み合わせ完成です。
完成した「DIYウラカン」は、コンパクトカーから再現されているためか、少し小ぶりですが、一見するとホンモノと見間違えるほどのクオリティです。
King OF Craftsはこのクルマを210日間かけて作成したといいます。
表面的な部分だけでなく、のぞいてみないとわからないようなブレーキローターなど細部に至るまでていねいに再現されており、その執念には尊敬の念を感じずにはいられません。
こういうのが 今の日本人が忘れてしまったモノづくりの原点につながるんだろうなぁ