「旧車乗り」にも最適? パイオニアのオールインワン車載器「NP1」のハイテクぶりがスゴかった!

音声だけで十分? 実際に使用してみた

 走行開始直後、行きたい場所を話しかけると、2、3回ほど認識できず、アプリの自車位置もズレが生じることが発生。走行しながら何度か話しかけるうちに、自車位置と音声認識も徐々に修正されました。取付け直後で学習が進んでいないと、電波の遮られる高架下などでは多少のズレは生じてしまうようです。
 
 音声での操作は「考え中です」の待機時間は何回かに1回、数秒程度ありますが、頭脳明晰です。「わかりません」などと言った、こちらの意図を理解していないような回答は片手で数えられる程度。一般道を利用するルートや経由地の設定までも会話をするように操作できます。

分岐が多く緊張の絶えない首都高速も的確なルート案内で安心
分岐が多く緊張の絶えない首都高速も的確なルート案内で安心

 目的地の設定は住所ではなく、名称やジャンル、施設の固有名詞を伝えることで設定。目的地が何市にあり、どれくらい離れているか距離で教えてくれるため、同名の違う駅などに間違って設定されることは使っているなかで遭遇しませんでした。

 コンビニやスーパー、レストランなど自車周辺にいくつか店舗がある場合は、近い順から3つ提案され、その中から選ぶことができます。

 一方で、特に東京都内などを走行中にコンビニなどを探す場合、ほんの数十メートルしか離れていない場所を3つ提案されることがあり、特定のコンビニの名称を伝えることで目的地の乱立を防ぐことができます。

 ルート案内は的確そのもので、パイオニアの「楽ナビ」や「サイバーナビ」とほぼ同様の詳細な道案内をおこなってくれる印象でした。「目的地まで安心して走れるルートを案内します」という案内開始の音声がなんだかホッとさせてくれます。

 市街地では交差点名称を読み上げるほか、「3つ目の信号を右折」といった案内をします。これにより、交差点の連続する道路で目的の信号の手前で曲がってしまうなどといったことを防いでいます。

 また、カーナビではよくある「700m先」といった距離の案内だけでなく、「5分程度先」という時間での案内もおこなってくれるため、「どのくらい先なのかわからない!」ということはなく、次に曲がる交差点までの大体の感覚が掴めました。

 さらに、右左折が近い場合は、あらかじめ「右車線がオススメです」と案内。「右に車線変更しなきゃ!」といった気持ちにさせず、優しく車線の移動を促します。

 高速道路では合流案内やジャンクションの案内など、目的地まで間違えることなく走行ができ、分岐を間違えてもすぐにリルートをおこなうなど、走ったことのない場所でも安心して走行できます。専用アプリで案内表示を見なくても、音声のみの案内で十分使えるなという印象です。

 走行中は周辺の観光施設やランドマークを自動でお知らせしてくれるほか、目的地の天気や、渋滞情報を尋ねると的確に回答。渋滞情報は道路交通情報通信システム(VICS)情報を利用しているため、迅速でリアルタイムの情報が手に入ります。

 音声案内の「声」は2022年9月のアップデートで変更可能に。アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の「鹿目まどか」役などで有名な声優の悠木碧さんの声が追加となっています。これにより、標準の声を含めて6種類の中から自由に選ぶことができます。

 なお、専用アプリを使用すれば通常のナビと同様に、現在地表示や住所の検索・設定、地図操作などもおこなえ、より的確な案内を受けられます。

 NP1はナビ機能だけでなく、クラウド型ドライブレコーダーも一体となっていることも特徴です。

夜間でもハッキリとした映像がスマホで手軽に確認可能
夜間でもハッキリとした映像がスマホで手軽に確認可能

 本体には車内外両方向にカメラを設置。1080pフルHDの画質でイベント録画や駐車監視録画以外にも、手動で録画もおこなえます。

 もちろん「NP1、録画」と声での録画も可能で、撮りたい映像があればボタンを押すこともなく手を離さずに安全に記録ができます。

 室内側のカメラは赤外線付きとなっており、トンネル内や夜間でもハッキリとした映像が録画でき、NP1の通信機能によりその場でクラウドにアップロード。専用アプリですぐに確認が可能で、スマホにダウンロードすることもできます。

※ ※ ※

 カーナビやドライブレコーダーはすでに十分に普及していますが、それぞれが個別のデバイスとなっているケースがほとんどで、操作は手でおこなうことが基本です。夜間走行時などはそれぞれの画面が点灯し、煩わしいと思うことも。

 また、走行時に画面を注視して操作することは、事故につながりとても危険です。

 そのような中で、音声のみで完結する機器の存在はとても大きいといえます。単に煩わしい操作が減るだけではなく、少し大きめなドライブレコーダーほどの機器にまとまるため、本来のデザインを崩したくない「旧車」乗りなどにも最適と感じました。

 ナビ機能やドライブレコーダー機能などは、それまで個別だったデバイスと同等かそれ以上の使い勝手を持ち、今後もアップデートでの機能追加など、常に最先端であり続けるデバイスとなっています。

 NP1の価格(消費税込)は、1年のサービス利用料・通信費付きのベーシックプランが6万5780円となっており、24回分割で月々2800円となっています。また、3年間のバリュープランも選べ、9万3500円で利用可能となっています。

【画像】1台何役!? 多機能すぎるパイオニア「NP1」のルート案内の様子・ドラレコ記録画像をもっと見る(32枚)

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