「信号なしの横断歩道」いまだ6割の車が止まらず! 県ごとの差が鮮明に JAFが全国調査結果を公表

JAF(日本自動車連盟)が「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」の結果を発表。全国平均で約6割のクルクが横断歩道で止まらないことが分かりました。

割合は過去最高に達するも、いまだ半数以上が通過

 JAF(日本自動車連盟)は2022年10月24日、横断歩道の歩行者優先についての実態調査を全国で実施し、その結果を公表。およそ6割のクルマが、横断歩道で止まらないということが明らかになりました。

横断歩道を通過するクルマ(イメージ)
横断歩道を通過するクルマ(イメージ)

 調査は8月10日から31日までの平日10時~16時に、各都道府県で2か所ずつ計94か所で、信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両7540台を対象に実施。

 その結果、歩行者(JAF職員)が横断歩道を渡ろうとしている場面で一時停止したクルマは3003台で、割合にすると前年比9.2ポイント増の39.8%でした。

 この割合は毎年増加傾向で本年は過去最高といいますが、一方で、いまだに約6割のクルマは一時停止していないということになります。

 都道府県に見ると、一時停止するクルマの割合が高かったのは、トップが長野県82.9%、次いで兵庫県64.7%、山梨県64.6%でした。

 一方、最も低かったのは沖縄県20.9%で、次いで和歌山県22.5%、京都府23.5%でした。

 道路交通法は、横断歩道での歩行者優先を定めています(第38条)。クルマが横断歩道を通過するとき、横断しようとする歩行者がいたら、クルマは横断歩道の直前で一時停止し、歩行者の通行を妨げてはならないというものです。

 また、横断しようとする歩行者がいないことが明らかな場合を除き、横断歩道の手前で停止できるようあらかじめ速度を落とすこともドライバーの責務とされています。

 前を走るクルマが横断歩道で一時停止している場合は、歩行者の横断を優先している可能性があります。そのため車両は、横断歩道の手前30m以内での追い越し・追い抜きも禁止されています。

 JAFは、クルマのドライバーに対しては、「横断歩道の手前に道路標識や道路標示がありますので注意して運転しましょう」と呼び掛けています。

 また、歩行者に対しては、「横断歩道を渡る時はドライバーにその意思を伝えたり、無理な横断をしないよう心掛けたりと、お互いの安全を意識することが大切」と説明しています。

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3件のコメント

  1. もう運転免許を取って40年以上になりますがこのことが話題になったのはほんの数年前です。
    ということはほとんどのドライバーが道交法として認識していなかったということです。
    警察庁の力不足に尽きると思います。

  2. 片側2車線道路なんかだと止まられても、急いで渡るようになるので、1.2台ならサッサと行ってもらいたい。経験あるのだけど、譲った時急いで渡ってたばあちゃん転びました。
    起き上がれず助ける羽目に。クソみたいな道交法だよな。

  3. 止まる理由が浅すぎて
    止まったせいでの事故も発生しているのにね
    そもそも、力による現状変更に反対
    戻ろう昭和

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