バンパーのヘコみはどこまで修復可能?「コンパウンド」や「タッチアップ」DIYでクルマの小傷を直すコツとは
タッチアップは付属のブラシで塗っちゃダメ!?
手軽に買える補修剤としてポピュラーなのが「タッチアップ」です。手にしたことがある人も多いと思いますが、仕上がりが「いかにも補修しました」という状態になってしまったという人もいるでしょう。なぜそうなってしまうのでしょうか。
「タッチアップで補修した箇所が目立つのは3つの理由が考えられます。
ひとつは、コンパウンドまでの下処理(コンパウンドなどでできるだけ傷を目立たなくする)が十分でないこと。
もうひとつは、タッチアップのフタに付いているブラシで作業することで、傷より広い範囲を塗装してしまっていること。
そして塗料が乾き、薄くなっているのに重ね塗りして高さを揃えていないことも要因のひとつでしょう」(I整備士)
いざタッチアップで損傷部分を塗装してみるとうまくいかないものです。フタに付随するブラシでは必要以上の部分に塗料が付いてしまいますが、I整備士はどのようにしているのでしょうか。
「私の場合は、廃材のなかから金属製の棒状のものを加工して先端が適度に細くなった工具を作りました。
傷を埋めるためには、傷の大きさに合わせてタッチアップの塗料を流し込むイメージで塗っていきます。
コンパウンドを使った下処理によって傷は最小限になっているので、最低限の塗料で穴埋めする感じです。
さらに塗料は乾くと薄くなります。多くの方がDIYで補修される場合1回しか塗らないケースが多いので、乾くとどうしても傷の深さが露呈してしまうんです。
数回塗り重ねることで、傷の深さまで塗料を盛って、最終的にコンパウンドで表面を均一に仕上げることで傷を目立たなくすることができます」(I整備士)
一度のタッチアップでうまく傷隠しできると思い込みがちですが、本来は何度か塗り重ねて厚みを出し、十分乾燥させてから小パウンドで整形するのが正しい使い方なのだそうです。補修には根気も必要です。
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デントリペアは専用ツールと熟練のテクニックとがないとできないのでプロにお任せするしかありませんが、浅い傷はコンパウンドやタッチアップ塗装などDIYで直せるものもあるので、一度トライしてみても良いかもしれません。
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