ヨコハマの最新スタッドレスタイヤはなぜ氷路面でも安心? 「アイスガード7」をテストコースと過酷な冬道で試してみた
凍った路面でも安心してドライブできる
そして、次にスケートリンクのように凍った路面のある「屋内氷盤試験場」で氷上性能をチェックします。
コースは、路面温度が約マイナス10度の乾いた氷のレーンと、路面温度が約マイナス4度の表面が濡れたレーンに分かれていて、ここでもアイスガード6、アイスガード7に加えて、スリックタイヤも用意されていました。
速度を上げて、決まったポイントでフルブレーキするのですが、さすがアイスガード!予想していたよりも手前でしっかりと止まることができました。
アイスガード6とアイスガード7を比べてみると、7の方が手前で停止することができました。どちらのタイヤでもABSは作動するのですが、「6」はABSが作動してから完全に停まるまで少し時間がかかったのに対し、「7」はABSが作動してから比較的早く停車できたので、万が一の際にその差が大きく効いてくるのではないかと思います。
スリックタイヤは、コンパウンドにアイスガード7に用いられる「ウルトラ吸水ゴム」を採用した特別なもの。慎重にアクセルペダルを踏めば発進できるのですが、ブレーキをかけるとなかなか止まれないだけではなく、クルマが斜めに滑っていってしまいます。思っていたよりは発進/制動はできるのですが、それでもアイスガード7に比べると安定していません。タイヤに刻まれるトレッドパターンや細かいサイプの重要性がわかりました。
テストコースでは、条件を揃えてテストすることで、アイスガード6とアイスガード7の性能の違いをチェックできましたが、実際の路面のコンディションはどんどん変わっていくもの。「やっぱりリアルな雪道でも試してみたい!」ということで、「世界一厳しい冬路面」とも言われる旭川周辺を、「アイスガード7」を履いたトヨタ「カローラ」で走ってみることにしました。
街中を走ってみると、圧雪路や少し溶けてシャーベット状になっているところ、突然凍っているところ……確かに過酷と言われるだけあって、さまざまな路面が待ち構えています。
最初はビクビクしながら走っていましたが、走っているうちにいつの間にか肩の力が抜けていることに気づきました。
自分が乱暴な運転をしない限り、どんな路面でもタイヤがしっかりグリップしている感覚が伝わってくるので、安心感を持って走ることができます。
とくに自信を持って走れるようになった理由は、氷や雪上でも発進、停止で大きく滑らないから。昼間の圧雪路でも、日が落ちて気温も下がり、凍りはじめた路面でもしっかり止まってくれるので、日常的な運転の範囲であれば、ほとんど怖い思いをせずに運転できると感じました。
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テストコースでも一般道でもその性能の高さを感じることのできたアイスガード7。氷上に加えて、雪上でもさらに安心感を持って走れるようになったことで、雪道の運転が楽になり、ドライブや観光の幅もさらに広がったような気がします。
日々雪道を走る雪国のドライバーにも、初めて雪道を走るような初心者の人でも、どんな人にでもぴったり合うタイヤなので、今回のテストを通して「たくさんの人に自信を持っておすすめできるな」と実感しました。
冬の旭川は走ったことがないですが、岩手県の滝沢市は相当ヤバイです。そのテストコースのようなアイススケートリンク状態です。青森県の八戸市のブラックアイスバーンが最凶かと思っていたけど滝沢の路面は凶器です。4WDでも発進と制動時に横滑りします。
ブリジストンは北海道・東北装着率ナンバーワンというウリでしたけど、最近はよく分かりません。なにせ効くけど高すぎるからです。
一時期、タイヤの値段が急上昇した年に、ブリジストンは市場価格が倍近くまで跳ね上がったことがあります。(145/80-R12-6Pで実質4本2万→4万へ。タイヤ専門店にて履き替え、アライメント調整、廃棄込み)
北国ですと春でも急にドカ雪があるため道路が乾燥しててもスタッドレスは4月中旬まで履いていることもあり、減りが早いです。早めに装着して初夏ギリギリまで履き1シーズンで履き潰すか、良くて2シーズンで買い替えます。雪国では市街地は良くても山間部はまだまだ雪があるのでどうしても減ります。
過去にダンロップを履いた時、長持ちはするけどゴムが硬くて圧雪もアイスバーンでは殆ど効かないということがありました。それから十数年後。流石に他社並みに性能がアップしているだろうと試しに履き替えたところ、全く進歩しておらず、性能はスタッドレスではなく性能が悪いオールシーズンという印象。今後、ダンロップの冬タイヤは買うことは無いでしょう。
それまではブリザック愛好者でしたが、たかが軽バンのタイヤに4万円も掛ける気はなくヨコハマに変更しました。結果は良好で、かつ値段も例年に近い(1万6千円→2万円ほど)ということでそれ以降は冬タイヤはヨコハマだけです。
性能だけならブリヂストンでしょうけど、ヨコハマは効きが想像以上に良く価格も安いということでコスパが非常に高いタイヤです。ダンロップはこちらではダメロップと言われるほど嫌われていて、減りが遅いという利点のみ評価され大型トラックなどで使われている事が多いです。もちろん、ドライバーからは不評ですが、車載器の運転評価は急発進・急加速・急制動・急停車を減点対象にしているためダンロップのタイヤではそれを行なえないため、会社としては利点があります。ただ、普段の運転成績よりも事故を1度でも起こされる方がもっと問題なので、効きの向上も期待したいところ。