新型「軽バン」各社から登場で「車中泊」派も大注目! お得なの!? 「4ナンバー軽商用車」のメリットとデメリットとは

税負担の軽い4ナンバーの軽商用車にも「デメリット」がある

 このようにメリットが多い4ナンバーの軽商用車ですが、デメリットもいくつかあります。

 まず軽商用車は、5ナンバーの軽乗用車と比べ車検の回数が増えることがデメリットのひとつとして挙げられます。

4ナンバーの必要条件を満たすため、荷室の積載スペースを確保した分、後席空間は極めてミニマムなものとなったスズキ 新型「スペーシア ギア」
4ナンバーの必要条件を満たすため、荷室の積載スペースを確保した分、後席空間は極めてミニマムなものとなったスズキ 新型「スペーシア ギア」

 5ナンバーの軽乗用車は、新車登録時に3年間、それ以降は2年間で車検を迎えます。

 4ナンバーの軽商用車の場合は、新車登録時もそれ以降も2年間です。

 新車登録時だけ期間が1年短くなるため、使用する年数によっては車検の回数が1回分多くなるケースも出てきます。

 たとえば6年乗った場合、4ナンバーは2年目、4年目、6年目の3回、5ナンバーは3年目、5年目の2回、それぞれ車検を受けることになります。

 事前の点検や検査手続きなどを要するので、その分の手間や費用がかかることになります。

 また4ナンバーの軽商用車は、積載スペースの確保が不可欠です。

 4ナンバーの規定にある「物品積載設備の床面積が乗車設備の床面積より大きいこと」という条件を満たすため、後部の座席がかなり前の方についていたり、後席自体も簡素でリクライニングや前後調整ができなかったりします。

 ただし車種やグレードによっても大きく異なります。

 このように4ナンバーの軽商用車は、5ナンバーの軽乗用車よりも税金が安くなるというメリットが得られますが、半面で車検の頻度が新車登録時も2年であったり、後席の制約といったデメリットもあります。

 特に日ごろ後部座席に人を乗せることが多い場合は、事前に試乗をするなどして、乗り心地や使い勝手の面も確認しておくことが重要となるでしょう。

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