伊豆の「ぐるぐる道」なぜできた? 高低差45mを一気に克服する「河津七滝ループ橋」の誕生経緯
なぜ2重ループが採用されたのか?
これは、限られたスペースで45mの高低差をなくすため、直径80mという、ループ橋の中ではコンパクトな円で建設されているためです。
きれいな2層ループにすることで距離を稼ぎ、傾斜を緩やかにしています。制限速度の40km/hで走行すると、さながらアトラクションのような体験ができるでしょう。
河津七滝ループ橋は、6基の橋脚によって支えられており、ループ橋部分は3径間連続曲線箱桁4連で構成されています。その構造や耐震性から、優れた橋梁に贈られる土木学会田中賞を受賞しています。
河津七滝ループ橋は、橋そのものがひとつの観光名所となっています。橋の下にある駐車場にクルマを停めて、橋をゆっくり眺めるのも良いでしょう。
また、河津七滝ループ橋付近には、河津桜や河津七滝のような観光名所もあります。
河津桜は、1月から2月にかけて開花が始まり、3月上旬まで見頃です。特に4kmにわたって850本もの河津桜が咲き誇る河津川沿いは、圧巻の景色です。
河津桜は河津七滝ループ橋からも見られ、開花の季節に開かれる「河津桜まつり」の会場のひとつにもなっています。河津七滝ループ橋をドライブしながら桜を楽しむのも良いでしょう。
また、河津七滝ループ橋という名前の通り、近くには河津七滝と呼ばれる滝があります。また、付近は温泉街となっているため、滝を眺めて歩き疲れた体を温泉で癒すことも楽しみ方のひとつでしょう。
次の7つの滝が、河津七滝と呼ばれています。
釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、大滝
河津温泉と河津七滝は、川端康成の『伊豆の踊子』でも有名です。初景滝には、踊り子と青年の像が設置されています。
人によっては通行するととても強い恐怖を感じる、心理的外傷を与え得る建築物だ。有害とすら言える。ここを走ったせいでトラウマを受けてその他の橋や高架道も走れなくなるようでは、優れた建築物とは言えまい。