東海環状道の「最長トンネル」10月貫通へ “一宮JCTの回避ルート”が2024年度開通に向けて建設中!

開通すれば東海環状道で最長となる岐阜山県第一トンネル(仮称)の掘削工事が、もうすぐ完了を迎えます。

岐阜山県第一トンネル(仮称)がもうすぐ貫通

 東海環状道の岐阜山県第一トンネル(仮称)の掘削工事が、2022年10月に完了を迎える見込みです。開通すれば同路線で最長となります。

建設が進む東海環状道の岐阜IC(仮称)付近。2022年5月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所)
建設が進む東海環状道の岐阜IC(仮称)付近。2022年5月撮影(画像:国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所)

 東海環状道は、名古屋市中心部からおよそ30~40km圏域を環状に結ぶ延長約153kmの高規格幹線道路(国道475号の自動車専用道路)です。

 愛知県豊田市から瀬戸市、岐阜県土岐市・美濃加茂市・岐阜市・大垣市などを経由して三重県四日市市に至ります。

 2005年3月、中部空港開港と愛知万博(愛・地球博)開催に合わせる形で、東側の豊田東JCT~美濃関JCT間73kmが一気に開通。これ以降、少しずつ延伸を重ねていますが、大野神戸IC~山県IC間18.5kmと大安IC~養老IC間24.6kmが、未開通区間として残っています。

 このうち北西に位置する大野神戸IC~山県IC間は、2024年度に暫定2車線の開通を目指して建設工事が進行中。途中には本巣PA、糸貫IC、岐阜IC(いずれも仮称)が設置される計画です。

 この区間が開通すると東海環状道を介して東海北陸道と名神がつながるため、両路線が接続する一宮JCTの渋滞緩和が期待されます。

 岐阜山県第一トンネルは、この区間の岐阜IC(岐阜市)と山県IC(山県市)の間で建設が進んでいます。長さは4931mで、完成すれば東海環状道で最長です。

 トンネルの掘削は西松建設と福田組の2社が東西で分担しており、10月8日には、トンネルのほぼ中間地点で関係者を対象とした貫通式が開かれる予定です。

 ちなみに、もう一つの未開通区間である大安IC~養老IC間は、2024年度から2026年度にかけての開通を目指して工事が進められています。

 2022年5月には、NEXCO中日本が三重県いなべ市と岐阜県海津市を結ぶ長さ約4730mのトンネルについて、岐阜県側から掘削を開始しています。

【地図】東海環状道と岐阜山県第一トンネル(仮称)のルートを見る(13枚)

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