北海道「カート事故」に衝撃! 問題は主催者から抜け落ちていた「ワーストシナリオ」への備えだった
北海道・森町で2022年9月18日に発生したレーシングカートによる死傷事故は、大きな衝撃をもって受け止められました。今後こうしたイベントの実施はどうあるべきなのか、改めて考察します。
まだまだ世間の認識には乏しい「モータースポーツ」イベント中でのアクシデント
2022年9月18日に北海道で発生したレーシングカートによる死傷事故は、ドライバー、死傷者ともに子どもだったという衝撃の大きさや、イベント関係者の対策の甘さなどに対し、SNS上でも大きな反響を呼んでいます。
今後再びこうしたイベントが開催できるためには、どう対策すべきなのでしょうか。
北海道の函館北部に位置する森町で2022年9月18日に開催された、レーシングカートの体験試乗会で悲しい事故が起こってしまいました。
各種報道によると、11歳の女の子が乗るレーシングカートがコースからピットエリアに戻る際、減速せずにそのまま直進して観客席に進入。観客の数人に接触して負傷者が出て、2歳の男の子が病院に運ばれましたが、存命することが叶いませんでした。
仮設コースは1周約200mで、参加の条件は身長140cm以上ならば年齢制限はなく、乗車の前に走り方に関する講習を受けるという流れになっていたといいます。
この事故に関して、テレビやネットでさまざまな報道があり、それに対してSNS上では数多くのコメントが寄せられています。
そうしたなかで、報道やコメントでは、いくつかの指摘があるように思います。
ひとつは、「11歳の子どもが、簡単な講習だけで時速40kmで走行することに無理がある」という指摘です。
ここでポイントなのは、公道での走行ではなく、私有地で行われたモータースポーツ関連の走行だということに対して、人によって理解の差があるという点でしょう。
レーシングカートといえば、モータースポーツ全体のなかで見ると比較的コストの負担が少なく参加できることから、子どもから大人まで幅広い年代で人気があります。
また、F1レーサーや日本国内レースのトップレーサーでも幼少期や青年期からレーシングカートで腕を磨いた人が少なくないなど、レーシングカートはプロレーサーに向けた登竜門という位置付けでもあります。
そうしたレーシングカートが走行する専用サーキットでは、十分なセーフティゾーンの確保や、コースサイドにはガードレールや衝突力を緩和する装置などを完備して、安全性に対する配慮を十分に施しています。
また、子どもがキッズカートやレーシングカートで走行するために、段階的に走行速度を上げるような形での実地講習をおこなっています。
そのうえで、例えば小学校低学年でも時速40kmを超えるスピードで走行することも珍しくありません。
つまり、今回の事故について考える場合、公道での一般的なクルマの運転、または遊園地での走行速度が比較的低いゴーカートと、モータースポーツにおけるレーシングカートは、基本的に別物であることを理解する必要があります。
なおカートにはいくつかの種類が存在し、子ども用に作られたものから大人も楽しめるもの、本格的なカートレースを目的とした競技用のものなどバリエーションがあります。
そのなかで今回事故が発生した際に使用されていたカートは、本格的なものではなく、カートコースなどでレンタル可能な排気量200ccのものだったと報道されています。
これはエンジンの出力を抑えて加速や最高速度を抑制していますが、一般的な遊園地のゴーカートと比べると高い走行性能があります。
主な製品としては、有名カートメーカーが完成品として製造販売していますし、またレンタルカートを使う屋内型また屋外型の専用施設も全国各地に存在します。
>体験試乗会で悲しい事故を起こってしまいました。
そもそも日本語がおかしいこの記者は報道には相応しくない。
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
この手の間違いの多くは推敲したときの直し忘れで、日本語が云々の話ではないですよ。
「11歳の子どもが、簡単な講習だけで時速40kmで走行することに無理がある」は間違っていないのでは?
レーシングカートで専用コースを走るレーサー志望の子供だって実地講習をみっちり受けてから走るんだし。
「カートで本格モータスポーツ体験」販促イベントは安全確保のハードルが高い企画なのに、
あんなコースと説明で11歳の少女に1人でカートを運転させれば高確率で事故は起きる。
しかも主催者は「車は楽しく便利だが、凶器にもなる」ことを熟知している自動車のプロ。
ガイドライン以前の問題。
発生直後のニュースで函館トヨタディーラー4社が責任逃れしようとしていて、加害者家族から被害者家族に賠償するみたいな説明が報道されて、それ違うでしょ?と思った。それに各報道機関も一部を除いてトヨタの名前を出そうとせず、主催者と報道していた件も日本のトヨタというブランド名による報道圧力があるんだという印象を得てました。ますますトヨタが嫌いになる事件でしたね。