「ついうっかり!」車の燃料警告灯がついたらどうする!? 「まだイケる」は絶対ダメ!「ガス欠」を未然に防ぐ方法とは
もし路上で燃料切れし停止してしまったら!? 未然に防ぐ方法に「近道なし」
万が一、道路上で止まってしまった場合、クルマを動かすにはどうすればよいのでしょうか。
まず道路が平坦であることを確認したうえで、ギアをN(ニュートラル)にすることで、クルマは後ろから押すことができます。
ただし道の傾斜状態などによっては、押して動かすのに苦労したり、最悪の場合そのまま自然に進んでしまうこともあります。
またエンジンがかかっていない状態では、ブレーキも効きづらくなり大変に危険です。
無理をせず発煙筒などで後続車両に危険を知らせながら、追突の危険を回避しつつ、周囲に助けを求める必要があります。
クルマをほかの車両の通行などに迷惑にならない場所に移動させたら、高速道路などの場合は非常電話(緊急ダイヤル)をかけましょう。
非常電話がない場合でも、乗員の安全を確保したうえで、必要に応じてJAFなどのロードサービスに依頼し、ガソリンを持ってきてもらう必要があります。
JAFなどのロードサービスは24時間いつでも利用できるので便利ですが、利用料がかかります。
依頼する時間帯や、高速道路か一般道かによっても変わりますが、JAFの場合でおおよそ1万円以上の利用料金がかかります。
JAF会員の場合は利用料が無料となりますが、ガソリン代は実費で請求されます。
なお、ガソリンは専用のガソリン携行缶に給油し運んでくる方法もありますが、近年は安全上の理由から携行缶への給油を禁止したり制限するケースが増えています。
JAFなどのロードサービスを利用したほうが、安全かつ確実な方法といえるでしょう。
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クルマが燃料切れでエンジンストップしてしまうなどということは、そう起こるものでは無いですが、経験がないからこそ、いざ直面すると動揺してしまうものです。
停止した場合は冷静な対処が必要となりますが、よりスムーズに対処を行うためにも日頃から事前の準備をおこなっておくと安心です。
先にも記した通り、高速道路で停止した時のために発煙筒や三角表示板をクルマに乗せておくことは、ガソリン切れに関わらずトラブルに対する準備の基本となります。
発煙筒は車両への設置が義務付けられ車検でも確認が必要となるため、どのクルマにも載っているものです。
ただし三角表示板は車両に標準装備されるものではないので、積まれていないケースもあります。
高速道路や自動車専用道路でやむを得ず停止した際、三角表示板をクルマの後方に置くことは、道路交通法で義務付けられています。表示義務違反として反則金と違反点数の罰則も設けられています。
安全面を考慮するなら、三角表示板はクルマに常備しておくよう心がけることが大切です。
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クルマの運転には危険がつきもので、想定できるリスクは極力避けないといけません。
そのなかで燃料切れは故障などではなく、人的ミスというべきもの。つまり心がけひとつで防ぐことができます。
どんな状況でも、燃料の残量を常に注意しておく以外に、ガス欠を未然に防ぐ方法はないのです。
ニュートラルにしただけでは押している最中にハンドルロックが掛かってしまうと思うんだが。