中身は「ミライ」!? 豊田自動織機の新型フォークリフト、CO2排出ゼロなのに「価格3割カット」が実現したワケ
豊田自動織機は2022年9月13日、新型の燃料電池フォークリフトを発売しました。
トヨタ「MIRAI」の部品を活用 コストを大幅削減し性能も向上
トヨタグループの本家である豊田自動織機は2022年9月13日、新型の燃料電池フォークリフト(FCフォークリフト)を発売しました。
FCフォークリフトは「わたしたちが暮らす地球にどこまでもやさしく」をコンセプトとし、2016年に国内販売を始めました。
FCフォークリフトは燃料電池による駆動で、稼働中のCO2排出がゼロ。水素充填は3分でできる環境性能の高いフォークリフトです。
今回6年ぶりにモデルチェンジしたFCフォークリフトは、2020年発売のトヨタ「MIRAI」の燃料電池セルを使用。
セル数を減らしつつ、従来モデルと同等の出力を実現しました。燃料電池セルの劣化を抑える発電制御も採用し、従来モデルと比べて2倍の長寿命化を図っています。
また、MIRAIとの共用部品を増やすことで部品点数の削減を実現。これにより、従来モデルと比べて、車両価格は30%低減と、システムコストを大幅に下げることができました。AC100Vコンセントも新たに設け、災害時などに便利な外部給電機能を搭載しています。
価格(消費税込)は1097万8000円です。
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燃料電池車両は比較的高価なものが多いものの、政府や自治体の各種補助金制度を活用することで、導入コストを抑えられます。
公益財団法人北海道環境財団は、「脱炭素社会構築に向けた再エネ等由来水素活用推進事業」の一環として、燃料電池フォークリフトを導入する事業者に経費の一部を補助します。
また、神奈川県と愛知県も独自に補助金制度を設けており、一律で給付するものや、ガソリンフォークリフトとの差額を補填するものなど自治体により異なります。
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