炊事や洗濯まで… 利用者増で相次ぐ「車中泊トラブル」に“秘策”が好評!? 車中泊勢の救世主なるか

車中泊普及に伴うトラブルの増加で「車中泊禁止」をうたう駐車場が増えています。この動きに対し業界団体が「車中泊専用駐車場」を展開。利用者から好評を得ているといいます。

車中泊ユーザーを救え! キャンピングカー団体が「車中泊専用駐車場」を展開

 最近では、旅先で車内に泊まるきままな旅のスタイル、いわゆる「車中泊」が人気を集めています。
 
 しかし車中泊利用者の増加にともない、マナーの悪い一部の車中泊ユーザーによるトラブルが相次ぎ、社会問題化しつつあります。
 
 そんななか、この動きに対し業界団体が「車中泊専用駐車場」を展開。利用者から好評を得ているといいます。

車中泊が一大ブームに! しかしユーザー増加に伴い、思わぬトラブルも増えているといいます[画像は日産「NV200バネット」車中泊仕様「マルチベッド」による車中泊シーンのイメージ]
車中泊が一大ブームに! しかしユーザー増加に伴い、思わぬトラブルも増えているといいます[画像は日産「NV200バネット」車中泊仕様「マルチベッド」による車中泊シーンのイメージ]

 車中泊は、公共の駐車場などでおこなうのが一般的です。

 公園などの施設駐車場は夜間に閉鎖されることも多いため、最近では終日利用できてトイレやレストランなども隣接する「道の駅」や、高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)で車中泊をおこなうユーザーの様子も見受けられます。

 一方で車中泊利用者が増加したことで、車中泊マナーが問題となっており、例えば長期間に渡って不当に滞在により生活ゴミを大量投棄するなど、一部のユーザーの傍若無人ぶりがたびたび報道されるようになりました。

 なかには公共の洗面所で炊事や洗濯をしたり、駐車場を占領して車外にイスやテーブルを並べ、火気利用をともなう宴会をするような悪質な事例もみられるといいます。

 このままでは、一部の悪質な利用者の影響により、多くの車中泊利用者に対する駐車場の使用制限や締め出しといった最悪の事態が現実のものになる可能性も、ないとは言い切れない状況にあります。

 こうした動きに対し、業界団体では早くから有効な対策を講じています。

 キャンピングカー製造・販売事業者等の会員で構成された団体である「JRVA(ジャルバ)」(一般社団法人 日本RV協会:JAPAN RECREATIONAL VEHICLE ASSOCIATION)は対策のひとつとして、車中泊ユーザーに向けた専用車中泊施設の普及に乗り出しています。

 ジャルバによると、キャンピングカーの本場であるアメリカでは、キャンピングカー旅をするユーザー向けに、国立公園やテーマパーク、フリーウェイの出入り口付近など、全米の約1万か所に車中泊施設が用意されているといいます。

 同様の取り組みとして、ジャルバが定めた条件をクリアし「快適に安心して車中泊が出来る場所」として認定された車中泊施設「RVパーク」を2012年から展開しているのです。

 RVパークは24時間利用可能なトイレや、100V電源施設なども用意されている「車中泊専用の有料駐車場」といったイメージで、全国各地の温泉、旅館、道の駅、遊園地といった様々な施設に隣接しています。

 8ナンバーのキャンピングカー専用施設ではなく、乗用車でも利用可能となっています。

 ただしキャンプ場ではなくあくまでも駐車場なので、車外での煮炊きやバーベキュー行為などはNG。発電機の使用も禁止されています。また利用時はエンジンを停止する必要があります。

 2022年8月末現在で全国281か所に設置され、ジャルバではさらに普及を進めています。

 2021年、ジャルバが全国のキャンピングカーユーザーを対象に「旅行の車中泊場所」の調査をおこなったところ、1位の「道の駅」(78.3%)に対し、2位に「RVパーク」(59.3%)がランクインしています。

 これは前年2020年の調査で2位だった「高速道路のSA・PA」(54.5%)を上回る結果となり、RVパークが認知度、利用率ともあがっていることを示しています。

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